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川から街の成り立ちをひもとく「長崎さるく」初開催へ

崇福寺電停付近から望む小島川

崇福寺電停付近から望む小島川

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 長崎の「川」にスポットを当て川端散歩から街の成り立ちをひもとく街歩きイベント「長崎さるく 長崎川ばた風情vol.1」が6月16日、開催される。主催は長崎国際観光コンベンション協会。

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 2006年4月から約半年間にかけて行ったまち歩き博覧会「長崎さるく博」が好評だったことから、同協会が規模を縮小した街歩きイベントを年間通じて開催している「長崎さるく」(「さるく」は長崎弁で「まちをぶらぶら歩く」の意味)。

 同イベントは、長崎の伝統風俗に精通し、「長崎文化風俗紀行ロッカスイ」として活動している岩崎直哉さんが案内役となり、歴史に見る人々の暮らしと街づくりをテーマに風情と魅力を伝える。岩崎さんの先祖は江戸時代中期の中島川架橋石工だったことから、自身のルーツをひもといていくうちに長崎の街の風俗という切り口から魅力発信を行っていると言い、長崎さるく博が行われた2006年から「市民プロデューサー」として案内役を務める。

 小島川のほか、その下流にある玉帯川と支流のししとき川、柳通りの大溝(現在の観光通り)、大川(現在の中島川)とその上流にある堂門川(現在の西山川)と銭屋川(現在の中島川の上流域)、地獄川、小川(現在の岩原川)、馬込川と長崎にはいくつもの川があり、江戸時代の対外貿易で入港した荷物は川を使って水上輸送され、長崎の街なかにもたらされたという時代背景がある。

 岩崎さんは「長崎の歴史をたどる観光スポットは出島や洋館などがメジャーだが、対外貿易によってもたらされた品物が川を通って長崎の中に入ってきた。そこには長崎の町に住む人々の暮らしがあり、古い町家には歴史が息づいている」と話し、「長崎の中にある『和』の歴史にもスポットを当ててみてほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~16時。参加費は中学生以上500円。定員20人。

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