イートインも可能な弁当店「ikowanne”(いこわんね)」(長崎市城栄町、TEL 095-865-7074)が5月18日、城栄商店街にオープンした。
店主の平山恵子さんは長崎市琴海の出身で3月まで公務員として勤務していた。料理やお菓子作りが趣味で、琴海で活動を行う地域団体「琴湖ひとまちづくりラボ いなカフェ」が開くイベントに3回ほど出店し、自分の店を持ちたいという夢をかなえオープンにこぎ着けた。
周囲に住宅地があり、幅広い年齢層の人が住むことから、多様なライフスタイルを想定したメニュー設定を行っている。琴海産の食材をメインにした食べやすいサイズと価格設定の弁当をはじめ、スイーツやドリンクを取りそろえる。店名の由来となっている「憩わんね」は、平山さんの祖母の口癖で「くつろいで行ってください」という意味の方言。
琴海にはトマトやスイカ、アスパラ、かんきつ類など多くの特産物がある。平山さんは「地元の食材の中でもいわゆる『ふぞろい野菜』と呼ばれる市場に出回らない野菜を活用することで、休耕地を活用してチャレンジする若い世代の農家を手助けすることも目指していきたい」と意気込む。
当初は地元・琴海に店を開きたかったという平山さんだが、経営していく上で厳しい面があると感じ、城栄に変更した。街並みや雰囲気に引かれて即決し、2月からオープンに向けて準備を進めた。「準備をしていると『いつからオープンですか?』と地元の方が気軽に声を掛けてくれた。自分が頑張る姿を見せることでこういう生き方もあると感じてもらい、これからチャレンジしたい人の後押しができれば」とも。
「今後は休日などに店を開放し、ハンドメード作家の作品を紹介するといったイベントなどを行っていきたい」とも。
営業時間は10時~19時。