「長崎総合科学大学学生ビジネスプランコンテスト」が7月20日、スタートアップ交流拠点CO-DEJIMA(長崎市出島町)で初開催される。
地元で開かれているビジネスコンテストに向けて練習する学生の姿を見て、同大学総合情報学部長とマネジメント工学コース長を務める日當明男(ひなたはるお)教授が「学内でも開きたい」と企画した。創業を目指す一般部門と、大学に関するアイデアを出すマネジメント工学部門で競い、優勝チームには賞金5万円が贈られる。
進学説明で高校を訪れる機会があるという日當さんは「高校生から『マネジメントや経営学がなんの役に立つのか?』『工学が何になるのか?』という質問を受けた。将来につながるイメージができないことが学ぶ意欲の低下につながってしまうのではないかと感じた」と話す。大学に持ち帰り、教員で共有したところ「実際に経営やマネジメントに携わる方の話を聞き疑似体験を通してマネジメントの重要性を感じてもらえば、学ぶ意欲につながるのではないか」という意見が出たことから、「手探りで始めてみよう」ということになったという。
同大学でマネジメント工学の講師を務める山路学さんは「1年生を対象に、マネジメント工学概論を受講する学生をコースや年齢、国籍の異なる組み合わせで6つのグループに分け、それぞれのグループに社会人メンターを加えることで背景の異なる人やその考え方を知り、議論してもらうことを目的にした」と話す。「メンターには長崎で今、面白い人、学生にいろんな影響を与えてくれそうな人を基準に声を掛けた」とほほ笑む。
ほかの学科の学生も参加予定といい、日當さんは「手応えがあればビジネスコンテストだけにとどまらず、地域と連携した活動に参加するプロジェクトとして立ち上げ、授業の一環として学部全体で取り組んでいければ」と意気込む。
開催時間は12時~17時。入場無料。