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宗像国際環境100人会議に海浜清掃活動行う長崎大の団体が参加 学生宣言発表も

学生宣言を発表する阿部さん(右から2番目)ら

学生宣言を発表する阿部さん(右から2番目)ら

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 8月23日から25日にかけて福岡県宗像市で行われた「宗像国際環境100人会議」に長崎大学環境団体「ながさき海援隊」のメンバー6人が参加し、学生分科会でプログラムの司会進行を務めた2年の阿部ちひろさんが「学生宣言」を取りまとめ、会議最終日に発表を行った。

学生分科会でプログラムの司会進行を務める阿部さん

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 宗像国際環境100人会議は海をめぐる地球環境問題の解決策を考えようと2014(平成26)年から毎年開催されている。6回目となる今年は「常若 TOKOWAKA~持続可能な社会 宗像からの提案~」をテーマに、ゲストによる講演会や企業の取り組みなどさまざまなプログラムが行われた。

 ながさき海援隊は創立6年目の長崎大学環境系サークル。月に1回のペースで長崎市内の海浜清掃を行うほか、漂着ごみ調査や啓発活動を行っていることやメンバーの1人が同会議に関わっていることがきっかけで阿部さんをはじめとする同サークルのメンバー6人の参加につながった。

 阿部さんが司会を務めた学生分科会は会議の2日目に開かれたもので、「水辺の環境について私たちができること」について中学生から大学生46人が参加した。当初は「ながさき海援隊」の他のメンバーが司会を行う予定だったが、スケジュールの関係で阿部さんが急きょ引き受けることになったという。さらに最終日の「学生宣言」の宣言も行うことになり、参加していた中・高生と共に読み上げを務めた。

 人前に出ることが苦手だったという阿部さんだが学生宣言では中・高・大学生が1人ずつ登壇しての発表となり、「自分も緊張しては2人に伝わってしまうと思い、落ち着いて務めることができた」と振り返る。「打ち合わせで確認していたこととは違うことが起こるなど臨機応変に対応しなければいけなかった。司会を経験する中で想定外のことに対応できるようになった」とも。

 「海ごみについて多角的な話を聞き、『食』と『環境』など流れ着いたごみの先にあるものについて学ぶことができた」と話し、「中学生や高校生と分科会を過ごしたことで、自分にはない発想や考えに触れることもできた」と笑顔を見せる。

8月11日に長崎市民会館(長崎市魚の町)で親子向けの講座を行うなど啓発活動には最も力を入れているという同サークル。阿部さんは「会議に参加したことで情報発信をより行っていく必要性を感じた。普段の活動を紹介するだけでなく、ごみを減らすためにマイバッグを持ち歩く大切さや、おしゃれなデザインのマイバッグを紹介するなどSNSを通じてどんどん発信していきたい」と意気込む。

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