長崎市弁天町にある洋菓子店「パティスリーフェリーチェ」が10月5日・6日、オープン10周年を記念して感謝祭を行う。
店主を務める江原保史さんはもともと料理が好きだったことから料理人を目指そうと関西の調理師専門学校に進学。在学中に学んださまざまなジャンルの料理や菓子の中から洋菓子作りに魅力を感じ、その道に進んだ。独立を目指していたことから経営も含めて修業を積もうと関西地方の個人店や小規模店で働いた後、長崎に帰郷した。
長崎では当初、和洋菓子職人として働いていたが、10年前に実家に隣接する物件が空いたことから独立した。「オープン当初は根拠のない自信に満ちていた。一定の売り上げはあったものの、想定していたより経営がうまくいかず思い悩んだこともあった」と振り返る。
試行錯誤の末、経営が軌道に乗ってきたことから5年前には滑石にあるショッピングセンター内に支店を構えるまでになった。「店の味を守るため製造はすべて本店で行い、支店は販売のみ行っている」と江原さん。
江原さんは現在、長崎県洋菓子協会で理事を務める。「パティシエを目指した当初は、パティシエという言葉も一般的ではなく、飲食業界では底辺の位置づけだった」とも。「今後は次世代を担う若手の育成にも力を入れていきたい」と意気込む。「10周年を迎えることができたのは地元のお客さまに支えてもらったおかげ」と笑顔を見せる。
おいしいお菓子を楽しんでもらおうと企画した10周年感謝祭では、洋生菓子のセットを各日300セット限定で販売するほか、焼き菓子は割引価格で販売するという。
営業時間は10時~19時。水曜定休。