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長崎放送・村山仁志アナが7冊目の新作小説「魔法の声」刊行 サイン会も

新作小説「魔法の声」を手にPRする村山さん。

新作小説「魔法の声」を手にPRする村山さん。

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 NBC・長崎放送の現役アナウンサーで小説家の村山仁志さんが12月19日、新作小説「魔法の声」(マイクロマガジン刊)を刊行する。

 村山さんは1968(昭和43)年長崎県生まれ。日本大学芸術学部在学中は「ミュージカル研究会」に所属。卒業後は1992(平成4)年に長崎放送(NBC)に入社後、ラジオパーソナリティーとして活躍する傍ら、学生時代に演劇の脚本や演出を手掛けていたことから番組内寸劇の筋書きを書くなど文才を発揮。軽快なトークでお茶の間を楽しませ、2018(平成30)年には第55回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞にも選出されるなどアナウンサーとして高い評価を得ている。

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 小説家として執筆活動を始めたのは30代半ばという村山さん。「子どもの頃から諦めていたいろんな夢をこのまま何もせず死んでいくのは嫌だな。小説家なら長崎にいて、仕事を続けながら勝負できる。一度きりの人生、後悔するよりはいい」と一念発起。1日3~4時間睡眠の生活を続けながらワープロとにらめっこする日々を過ごし。2009(平成21)年、三井雷太(みついらいた)というペンネームで執筆した小説「パラダイスロスト」で、学習研究社の第1回メガミノベル大賞金賞を受賞。小説家デビューを果たした。 

 2014(平成26)年は「午前0時のラジオ局」、2015(平成26)年は「夏服少女からの伝言 午前0時のラジオ局」「星空のオンエア 午前0時のラジオ局」(以上、PHP文芸文庫刊)、「アゲイン~私と死神の300日~」(TOブックス刊)などこれまでに6冊の小説を発表している。

 新作「魔法の声」は、12月の長崎の夜、キャスター門脇章太郎がテレビ生放送中に「そこにいる筈(はず)のないひと」が画面に映り込んでいるのを見つけ、絶句する。同じ夜、章太郎に片思い中の若手アナウンサー河合胡桃は、赤いマフラーが似合う謎めいた美少女と夜道で出会う。怪しい男たちに追われながら、必死に誰かを探す少女を放っておけず、力を貸すことになるというストーリー。美しい長崎の街を舞台に、登場人物の思いが交錯し、クリスマスイブの夜に奇跡を紡いでいく物語になっている。

 新作について村山さんは「2年前に書いたこの小説が紆余(うよ)曲折を経て世に出ることになったのは非常に感慨深い」と話し、「コロナ禍でできることが限られる世の中だが、おうちで楽しめる素晴らしいエンターテインメントがたくさんある。その一つが『本』なのでいい本を読んでほしい。こういう閉塞(へいそく)感あふれる状況の中で、特に心が疲れている方に読んでもらうと染みるのではないか」と笑顔を見せる。

 発売日にはメトロ書店(長崎市尾上町・アミュプラザ長崎内)でサイン会も行う。村山さんは「世の中の状況を踏まえギリギリまでサイン会をやっていいのか悩んだ。しかし、コロナの中であっても、コロナだからこそ本を読んでほしい。新しい常識のなかで大事に進めていけばいいのでは」と意気込む。

 価格は700円+税。サイン会の開催時間は16時~17時。同書購入者先着100人に整理券を配布する。