長崎県庁(長崎市尾上町)で1月20日、過去の長崎県美術展覧会(県展)入賞作品18点の展示が始まった。
県民の美術鑑賞や参加機会創出と美術活動普及促進を通じて文化・芸術振興を図ることを目的に、県内最大規模の公募展として1956(昭和31)年から毎年開催している県展。
毎年8月に「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸」「書」「写真」「デザイン」の7部門で県民から作品を募募し、9月に入選作品を発表。長崎県美術館で展覧会を行っている。10月には諫早・佐世保でも展覧会を開催。その後、移動展も行った。
長崎県庁は2018(平成30)年に現在の新庁舎が完成したことをきっかけに、「県民に優しく県民が親しみを感じる庁舎づくり」を目的とした取り組みの一環として、平成29年度分から移動展終了後に作者の同意を得た作品を県庁舎内に展示している。
昨年開催予定だった第65回県展は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となったことから、今回、過去の入選作品から展示の拡大を決定。第61回から第64回の入選作品から18点を選び、庁舎内に展示する。
期間期間は約1年間。展示場所は、1階エレベーターホール前とホール裏、2階エレベーターホール前と食堂前、3階協働エリア。一般の立ち入りはできないが、警察棟の3階職員通路エレベーター前や議会棟の議長室・副議長室でも展示を行う。