長崎県護国神社(長崎市城栄町)で2月2日、節分祭が執り行い、縁起物「楽願(らくがん・落雁)」の授与を行う。
初詣の新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として毎年行っていたお神酒や甘酒、ぜんざいの振る舞いの中止を決めた同神社。「代わりとして各家庭で新年を祝い、ご祭神のご加護を頂いてほしい」と縁起物である鶴や亀、松、竹の落雁を袋詰めした「楽願」を用意。参拝客への授与品として期間限定で配布を決めた。「楽願」には「千代に八千代に幸多かれ」という願いを形にした長崎の伝統菓子「千代結飴(あめ)」も添える。
節分祭でも引き続き感染拡大防止策が求められることから、1月31日から社頭で福豆の授与を行うこととし、その年の年男年女(福男福女)による豆撒きの中止を決定。正月から頒布している「楽願」が好評だったことから節分まで授与を行うことにした。節分祭の神事は当社役員・総代・ご遺族の各代表のみで執り行う。
同神社の宮司・村田仁さんは「コロナ禍で何かと暗い世の中に少しでも『楽しい願いを』という意味を込めて謹製したお菓子。福豆と共にお家で楽しんでもらえれば」と話し、「皆様にとって本年が少しでも明るい、丑(うし)のように力強く一歩ずつでも前進となるよい年にしてもらえれば」と願いを込める。
授与は数量限定でなくなり次第終了となる。