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長崎・蛍茶屋電停脇に本のセレクト店「本屋ウニとスカッシュ」 本好きが高じ開業

チラシを手に来店を呼び掛ける河原さん

チラシを手に来店を呼び掛ける河原さん

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 長崎の路面電車「蛍茶屋」電停の脇に2月22日、本のセレクトショップ「本屋ウニとスカッシュ」(長崎市中川)がオープンした。

「本屋ウニとスカッシュ」の外観

 店主の河原康平さんは本好きが高じて、学生時代から地元ショッピングモールに展開する書店でアルバイトとして勤務。卒業後は県内に舗を構える別の書店に就職し、書店員として20代を過ごした。30代で全く違う業種に転職していたが、近年全国各地にオープンしている個人経営の本のセレクトショップに足を運びたいと考えていた矢先に新型コロナウイルスの感染拡大で移動が困難になった。40代を迎えるのを機に「それなら憧れを抱いていたセレクト書店を自分の手で開けないか」と構想を練り、昨年2月に開業を決意。出店場所を模索していた。

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 「店は路面電車の沿線がいい」と考えていた河原さん。市北部の赤迫や観光地・グラバー園にほど近い大浦、出島周辺など探し歩いたが希望のテナントが見つからなかった。そんなときに蛍茶屋の市場跡が売りに出ていることを知り、店舗の広さなどの条件が合致したことから出店地に決め、8月に改装に着手した。かつて店舗兼自宅として使われていたことから風呂などを撤去して間取りなどを変え、約半年かけてオープンにこぎ着けた。

 店があるのは旧長崎街道から長崎に入る玄関口「一の瀬口」のほど近く。戦後は市場として栄え、2階建てのクリーニング店と畳店が入居していた長屋の一部を改築。大きな窓で明るく開放的な店内には、河原さんが好きだという小説を中心に地元情報誌や子ども向けの絵本を並べる。2階では古書を扱う。読み終えた本を持ち込むとコーヒーを提供する取り組みも行うほか、マルシェなどに出店する作家が手掛けるアクセサリーやドライフラワーなどの委託販売も行う。

 「書店だけでなく出版社も個人経営が増え、一冊一冊に熱量を注いだ面白い本が増えている」と笑顔を見せる河原さん。「ゆったりとした空間でお好みの本に出合ってもらえるとうれしい」と期待を込める。

 営業時間は10時~19時。