長崎の特産品「長崎かんぼこ」を販売する自販機が1月26日、JR長崎駅(長崎市尾上町)コンコースにお目見えした。
かんぼこは、かまぼこの長崎弁。3月18日、駅の改札前に開業する商業施設「長崎街道かもめ市場」の事前プロモーションも兼ねて自販機を設置したのは、杉永蒲鉾(かまぼこ、幸町)。10年ほど前までは長崎・博多間を結ぶ特急列車「かもめ」の車内販売が同社の商品を取り扱っていたが、車内販売の終了で「列車でかまぼこが食べられない」という声が寄せられていたという。時間を問わずかまぼこを販売できるような自販機を駅に設置したいと考えてきた同社社長の杉永清悟さんが同商業施設に揚げたてのかまぼこを提供する専門店「喜味冨」を新業態として新たに出店するのをきっかけに、施設を運営する「JR長崎シティ」に話を持ち掛け、設置が実現した。
「日本一かまぼこ屋が多い街・長崎のかんぼこを知ってもらい、味わってもらうことで地元を元気にしたい」と長崎のかまぼこ製造業者や各種団体ら有志で結成した団体「長崎かんぼこ王国」のキャラクターを描いた自販機は、揚げかまぼこや長崎おでんなど同社の商品約30種類を販売。販売初日には、長崎かんぼこ王国のキャラクター「竜眼王」と「ちくわ王妃」も登場し、集まった報道陣に自販機をアピールした。
同社では初の試みとなった自販機での販売について、杉永社長は「コロナ禍で注目され盛り上がりを見せていることもあり、長崎の商品をPRする売り子として活躍してほしい」と期待を寄せる。自販機は、家族や友達と分け合えおでんだねとしても使える限定の「バラエティ詰め合わせ(1,000円)」をはじめ、土産品や旅行のお供になる長崎おでんや小分けパックなども販売していることから、「旅行客だけでなく長崎の人にも手軽に購入してもらい、味わってもらえれば」と呼び掛ける。
販売時間は5時30分~24時(駅の開放時間に準じる)。自販機の設置記念として限定で商品に貼り付けるかたちで長崎かんぼこ王国キャラクターのストラップを進呈する。