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長崎県の水産加工品ブランド「長崎俵物」に新規3商品が認定 全33商品へ

新たに「長崎俵物」に認定された(左から)燻(いぶ)し いりこサクっ!ガーリック味と九州醤油味、対洲黄金あなご寿司(ずし)

新たに「長崎俵物」に認定された(左から)燻(いぶ)し いりこサクっ!ガーリック味と九州醤油味、対洲黄金あなご寿司(ずし)

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 長崎俵物認定審査会が3月8日、ホテルセントヒル長崎(長崎市筑後町)で行われ、新たに3商品を含む33商品が認定を受けた。

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 「長崎俵物」は長崎県や長崎県水産加工振興協会、長崎県漁業協同組合連合会などが認定する水産加工品の認定ブランド。県内で水揚げされた旬の魚介類を使った干物やかまぼこなどの練り物から伝統料理をアレンジした「ハトシロール」などの高次加工品まで幅広い商品がそろう。

 認定基準として生の原料を使い、消費者の手に渡るまで一度しか冷凍されていないことや使用添加物の制限、工場の衛生規格などが定められている。基準をクリアした製品だけが申請できる年1回の審査会では製品の味や完成度などが厳しく評価され、認定後3年ごとに再審査を行うなど厳格な規定を設ける。一方、原料の漁獲高が減少するなどの理由で「長崎俵物」の認定商品数はここ数年減少していた。

 新たに認定を受けたのは長崎海産(大村市)の「燻(いぶ)し いりこサクっ!ガーリック味」と「燻し いりこサクっ!九州醤油味」、対馬かまぼこ店(対馬市)の「対洲黄金あなご寿司(ずし)」の3商品。

 「燻し いりこサクっ!」シリーズは「ビールに合う大人のおつまみ」をコンセプトに味付けした長崎県産煮干しをいぶし、オーブンで加熱乾燥した食品。昨年11月に行われた長崎県水産加工振興祭水産製品品評会でも高い評価を受け、ガーリック味が最高賞の農林水産大臣賞を受けた。

 「対洲黄金(こがね)あなご寿司」はリニューアルのため再審査を経て認定を受けた。「対州黄金あなご」は対馬の西側で捕れるマアナゴで、良質なエサが豊富でアナゴに適した生息環境であることから大型で脂乗りが良く、独特の歯応えが楽しめることからブランド魚として全国に出荷されている。商品はこの対州黄金あなごを甘辛く煮付け、長崎県対馬佐護米を使って米粒のしっかりしたうまみとアナゴのうまみを楽しめるすしに仕上げている。

 長崎県水産加工振興協会の並崎佐和さんは「『燻し いりこサクっ!』シリーズはこれまでの長崎俵物認定品にはなかったような商品。どれも鮮度や品質、技術など厳格な審査を経て認定されているので、長崎俵物を手にとってもらうことで地元水産加工品の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 「長崎俵物」認定の商品は長崎県物産館(大黒町)や長崎県庁生協(尾上町)、市内土産物店などで販売するほか、長崎県水産加工振興協会のオンラインショップなどでも販売する。

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