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「国際平和映像祭」長崎で初開催へ 世界中の学生による作品を上映、審査

昨年のオンライン開催の様子

昨年のオンライン開催の様子

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 長崎原爆資料館ホール(長崎市平野町)で9月18日、平和をテーマにした映像祭「国際平和映像祭」が開かれる。

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 学生を対象に平和やSDGsをテーマとする5分以内の映像製作を通じて、世界中の若者たちが平和について考え、平和実現のために行動していくことを目指す同映像祭。国連が定める9月21日の国際平和デー(通称ピースデー)に合わせて2011(平成23)年から横浜で毎年行われていた。

 同映像祭の代表理事を務める関根健次さんは「国際都市・横浜から世界に向けて平和を発信したいと最初の10年は横浜で開催することを決めていた」と話す。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一昨年と昨年はオンライン開催となった。今回、長崎で初開催することについて「横浜以外での開催地を考えた時、ピースデーの制定に尽力したジェレミー・ギリーさんの祖父が長崎原爆投下時に英国軍の戦争捕虜として被爆したことが原点にあることに触れた。原爆というと世界的に広島を思い浮かべる人が多く、2番目の被爆地として光が当たりにくい長崎で開催することに意味があると感じた」と振り返る。

 映像祭には日本をはじめ米国、英国、中国、インド、トルコ、ウクライナなど47の国と地域から189件の応募があった。9月6日にファイナリスト選ばれた10組を発表。「ここ数年は海外からの応募も増えており、独特な視点や感性から作り出された映像作品も多く見られる」と関根さん。ノミネートされた作品はドラマ的なものからドキュメンタリーやアニメーションまで多種多様な映像表現があるという。関根さんは「映像祭が平和を願う世界中の若者が映像によってお互いを知り、国を超えたつながりを持つきっかけになれば」と意気込みを見せる。

 映像祭ではノミネートされた10作品の上映を行い、監督登壇と審査を経てグランプリ以下各賞が決まる。このほか長崎市出身の歌手・上奥まいこさんによるピースデーミニライブや、核廃絶を目指す学生団体の代表らによるピーストークも行われる。ファイナリストのうち6組が長崎を訪れる予定で、被爆遺構などを巡るピースツアーや長崎大学核兵器廃絶研究センター主催のシンポジウムへの参加も予定している。

 開催時間は15時~19時30分(14時30分開場)。観覧無料。事前申し込みが必要。オンラインでの配信も行う。

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