恐竜パーク体育館(長崎市野母町)で11月20日、バスケットボールU15女子カップ「第18回ダイヤモンドカップ」が行われ、長崎市立小ケ倉中学校(ダイヤランド1)の女子バスケットボールクラブが優勝に輝いた。
主催する「10x Street Style nagasaki(テンエックスストリートスタイルナガサキ)」は代表の生駒周仁さんがバスケットボールの指導者としてU15クラブチームを運営。コロナ禍で学校や公共の体育館が利用できなくなったことから、「練習の機会が奪われ困惑する子どもたちに気軽にバスケを楽しめる環境を作りたい」と2021年6月に為石町に屋外コートを、今年2月には三和町にフリースペースなどを併設した屋内コートを開設し、予約制で開放している。
同大会には長崎県と佐賀県から8チームが参加し、トーナメント形式で競った。優勝した小ケ倉中はコロナ禍で大会経験が少ない1、2年を中心に引退前の最終戦として3年のキャプテン・山口理桜奈選手と恋本桜子選手の2人が参加しトーナメントを勝ち上がった。決勝では対戦の「UNITY」(佐賀県小郡市)に序盤から大きくリードを許した。後半、山口選手と恋本選手を中心に積極的な攻撃で猛追。最終クオーター残り14秒で1点差にまで詰め寄ると山口選手がバスケットカウントで逆転に成功。残り7秒でフリースローに失敗したものの2年の選手がリバウンドからのシュートで追加点を決め、49対46で試合終了を迎え優勝を手にした。
山口選手は「『最後まで諦めない心』を大切にいつも全力で戦ってきた。決勝のラスト14秒の場面では『自分が勝利に導く』という思いで強気でプレーし、逆転することができた」と振り返る。「仲間を信じ、このチームで優勝できて本当にうれしかった」とも。
同クラブの高平淳也監督は「準決勝、決勝と相手にリードされる厳しいゲーム展開のなか、3年生が要所をつないでくれた。どちらの試合も残り1分を切ってからの逆転勝利で選手たちのがんばりが優勝という結果に結びついたのでは。コロナ禍の影響を受けた世代の優勝だっただけに喜びもひとしお」と笑顔を見せる。
3位決定戦では「Heat Bulls」(佐賀県唐津市)が50対29でTHS(島原市)を下した。