長崎の路面電車「蛍茶屋」電停の脇にある本のセレクト店「本屋ウニとスカッシュ」(長崎市中川)が2月22日で2周年を迎えた。
ファンの間では「ウニスカ」の愛称で親しまれる同店。店主の河原康平さんは本好きが高じて店をオープン。長崎市内を中心に本の出張販売やマルシェなどのイベント出店を行うなど10カ所以上に出向いて店外での販売にも注力。開店とほぼ同時期にネットでの販売も始め、河原さんがこだわりを持ってセレクトしたラインアップに県外からも継続的に注文が入るようになったという。
「本を選ぶ時間が一番好き。その楽しさを感じてほしい」と話す河原さん。店づくりでも多くの在庫の中から棚に並べる本を試行錯誤し、店内のレイアウトやネットショップのページをこまめに更新することで、頻繁に訪れる客にも変化を楽しんでもらえるよう工夫を凝らしてきた。
開店当初から個人やグループが形に縛られず自由なテーマで創作し、一冊の冊子にまとめた「ZINE(ジン)」の取り扱いにも力を入れてきた同店。本・小説・イラスト集・詩集などを全国から公募し、50作品以上を取りそろえていたことから作家からの支持も厚いという。
ZINEのフェア「UNI×MAKI×ZINE 2023」も開いている同店。河原さんは「ZINEこそ本好きによるこだわりの結集。初めて店に足を運ぶきっかけにしてもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~19時。フェアは3月21日まで。