昭和に見られたオート三輪の石焼き芋店を再現するイベントが12月3日、SGTガレージ（長崎市琴海戸根原町）で行われる。

再現イメージがメインビジュアルになった告知

　ユニバーサルガード（玉園町）社長の田崎相さんが立ち上げた同ガレージは社員らも集まり、趣味の車やバイクなどを楽しむとともに、地域の住民らも自然に集まり会話が生まれる場にもなっているという。

　イベントに使う車は東洋工業（現・マツダ）が1959（昭和34）年から1969（昭和44）年にかけて生産し、「けさぶろう」の愛称で親しまれるオート三輪K360。前オーナーも愛着があり、当時のナンバープレートのまま登録していたものの、フロアの床はさびて底が抜け落ち、雨ざらしの状態でタイヤが半分土に埋もれた状態になっているのを見かけた田崎さんが昨年夏に譲り受けたもの。

　おもちゃのパッケージになっているオート三輪で焼き芋を売る昭和レトロなイメージがあったことから、車を見つけたとき「ドキドキワクワクする石焼き芋屋さんができる」と感じたという田崎さん。フルレストアを行い走行可能な状態まで復活させた。

　イベントは五島産のサツマイモ「シルクスイート」を200本限定で用意し、1ドリンク制ならぬ「1芋制」（300円）で「一夜限りの博物館」を目指した再現イベントを行う。当日は会場をフォトスポットとしても開放し、インスタグラムを使ってフォトコンテストを開催。「おしゃれな投稿」をした優勝者を田崎さんらが選び、記念品を贈る。

　「旧車は年配の方には懐かしく、子どもたちにとっては目新しい存在。誰もがおいしい焼き芋とともに再現した昔懐かしい石焼き芋屋さんを楽しんでもらえるイベントにしたい」と意気込む田崎さん。「大人も子どもも300円握りしめて訪れてもらえれば」と来場を呼びかける。

　開催時間は17時～20時30分。1人1本焼き芋の購入が必要。