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建築で長崎を再発見-大学院生がラジオとユーストリームで番組配信

放送終了後の長崎アーキテクチャルゼミナール(NAS)のメンバー

放送終了後の長崎アーキテクチャルゼミナール(NAS)のメンバー

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  長崎大学の大学院生が中心となり長崎の建築の魅力を伝える番組が10月2日から、長崎市民エフエム放送(長崎市大黒町)とユーストリームで始まった。

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  番組名は「NASラジオストリーム」。NASは「長崎アーキテクチャルゼミナール」の略称で、長崎大学大学院生が中心となって建築を専攻する学生グループが毎週土曜22時30分~23時に放送している。

  リーダーの木村洋介さん(23)は「今、長崎は龍馬伝で盛り上がっていて歴史の部分ばかりにスポットが当たっているが、長崎には歴史的建造物から最近のものまで興味深い建造物や建築家がたくさん存在している。それらを見て回って勉強しようというのが始めたきっかけ」と話す。

  メンバーが見て歩いて勉強した内容を「自分たちだけで使うのはもったいないので、広く一般の人にも共有してもらうために始めた」という。番組は来年3月までの6カ月間を予定。毎回テーマとなる建造物や建築家を決め、調べた内容を基にメンバーが討議するスタイル。取り上げるテーマは最近のマンションから浦上天主堂などの歴史的なものまで幅広い。

  番組は、ユーストリームでも動画配信している。「iPhoneなどでも見ることができるのと、ツイッターと連動させることで視聴者と直接会話が出来ることが最大の魅力。動画配信は番組より先に始め、場合によっては番組終了後も続ける場合もある。番組名同様にストリーム(流れ)を作りたい」と若者らしい番組構成で進行する。

  ミキサーを担当するシーボルト大学3年の一瀬英之さんは「聴いてもらえば分かるが、内容は非常に真面目な内容。しかし社会経験のない学生が思ったことを素直に話すので、最近のマンションのことを深く取り上げた回では、『自分たちが思っても発言できないことを代弁してくれる貴重な番組だ』と年配の方からツイッターで褒めていただいたこともある。自分たちの役割はそこにあるのでは」と番組作りに意欲を燃やす。

  長崎市民エフエム放送の周波数は76.7メガヘルツ

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