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長崎の飲食店が「トルコライス春巻」のキャラクターデザイン募集

トルコライス春巻

トルコライス春巻

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 長崎・新大工町商店街のカフェレストラン「チェントアニ」(長崎市新大工町、TEL 095-824-9944)が現在、同店が提供する「トルコライス春巻」(通称=トルハル)のキャラクターデザインを募集している。

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 店名をイタリア語で直訳すると「100年」という意味。イタリアでは乾杯の際の音頭として使われ、「いつまでも幸せが続きますように」という願いが込められているという。

 トルコライスは一皿に「ピラフ」「ナポリタンスパゲティ」「トンカツ」が盛り付けられた長崎の名物料理で、多くの飲食店が提供している。大阪市、神戸市にも同じ名称の料理が存在するものの、内容は全く異なる。1950年代に長崎市内の飲食店で誕生したとされるが、名前の由来を含めて諸説存在するため真相は不明。名称に「トルコ」の国名が入っているが、豚肉を禁忌するイスラム教徒が多数を占める国であり類似した料理はないという。

 同店を運営する「Mon-Ami」グループ飲食事業部統括部長の須川昌彦さんは「この商品を開発したのは、イベント販売の際に何か長崎らしいオリジナル商品を作れないかと模索していたことがきっかけ。長崎で広く食べられているトルコライスが県外ではあまり知られていないことに気づき、広く知ってもらいたいという思いから取り組み始めた。隣の佐賀県でも知らない人が多い。ガッツリ食べられテークアウトもできる形にしたら知ってもらえるのでは」と話す。

 須川さんたちは3つの食材を一つにまとめて、一口で食べられるようにする実験に挑戦。最初はコロッケのようなものをイメージして挑戦したが、失敗に次ぐ失敗。多くの食材と経費が無駄になった。スタッフたちが「どうしたらできるか」だけをひたすら探し求めたある日、「春巻きで巻いたらどうか」というアイデアが飛び出した。「春巻きの皮はパリっとしていながら中身はジューシー。直感的に多分いけると思った」と須川さん。食材の配分、揚げる温度など細かい条件を変えながら試作を繰り返し、商品化が見えてきたころには、すでに着手から4カ月が過ぎていた。

 「ラブフェス」「食べて飲んでみんね祭り」など、1年半ほど前からさまざまなイベントで提供すると話題になり、リピーターも増えてきた。「トルハル」の由来について須川さんは「トルコライス春巻というのは長いので、いつの間にかスタッフの間では『トルハル』と呼ぶようになった」と説明する。

 キャラクターは、トルコライスの兄「トル君」と、春巻きの妹「ハルちゃん」という設定。応募できるデータ形式は「イラストレーターのデータ」「フォトショップのデータ」「PDF」「JPEG画像」の4種類。手描きでの応募はできない。応募は同店にデータを持参するか、ホームページの説明に沿って応募する。採用された作品には賞金5万円を贈呈する。応募締め切りは1月18日。

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