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大浦・長崎孔子廟で初の変面ショーイベント 伝統技術を間近で楽しんで

イベント開催を呼びかける変面師の3人

イベント開催を呼びかける変面師の3人

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 ゴールデンウイーク特別企画「変面の日」と題して5月4日・5日、長崎孔子廟(長崎市大浦町)で「変面ショー」が開催される。

変面カプチーノ

 変面はお面が瞬時に10枚変わる伝統芸能で、四川の川劇に属していることから、その技は国家機密となっている。長崎孔子廟では3人の若手変面師が変面ショーを披露しており、いくつかのイベントに出演している。その一つであるランタンフェスティバルでは2000人ほどの見物客が孔子廟内を埋め尽くし、入場制限がかかるほどの人気ぶりのため、なかなか身近には見ることができないことから「もっと変面ショーを身近に楽しんでほしい」と同廟副館長の小林奈々さんがイベントを企画した。

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 長崎孔子廟は1893年(明治26年)に清朝政府と在日華僑が協力して建立されたもの。日本で唯一の本格的な中国様式の霊廟として、廟内には大成殿や72人賢人石像が設置され、1983年には中日両国の相互理解と文化交流を目的に中国歴代博物館が新設された。博物館には中国国宝級の文物を常時展示している。

 昨年副館長に就任した小林さんは「変面ショーをより多くの方に知ってほしい」とブログを開設し、SNSなどを通して発信するなど試行錯誤していたという。さまざまな視点からブログを書き発信を試みるが変面ショーの魅力はなかなか伝わりづらいことに憤りを感じていたことから、「一番の見所は文章や写真で伝えることではなく、国家機密でもあるこの技を身近な場所でショーを通して見てもらうことなのでは」と考え、変面ショーを間近に見てもらう初の試みとして今回のイベントを企画したという。

 長崎孔子廟で披露している変面師は女流彩華(さやか)さん、男性変面師未来(みらい)さん、小学生変面師妃那(ひな)ちゃんの3人。一昨年、中国に渡り四川省変面の神と言われる毛庭斎(もうていさい)さんに直接指導を受け、日々技術を磨いているという。「行列のできる法律相談所」で変面ショー披露するなどメディアへも出演している女流変面師の彩華さんは「国家機密でもある変面ショーを通して日中友好の架け橋になりたい。中国の文化に振れてもらう機会を、これからももっと増やしていきたい」と意気込む。

 小林さんは「清の時代の72賢人像がここまでそろっているのは全世界の中でもこの長崎孔子廟だけ。長崎孔子廟の発展と成長につなげてこの素晴らしい施設をもっと多くの方に知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 4月28日・29日に開催された1回目のショーは予約分と当日券と合わせて150席がほぼ満席となり約200人の観客を魅了した。事前予約購入で来場した公務員の宇野さんは「慣れない中、一生懸命長崎孔子廟について届けようとしている副館長のブログを知ったことからファンになり、毎回更新を楽しみにしている。このイベントを知った時はすぐ予約を入れた。普段こんな近距離で変面ショーを見ることはできないのでとても楽しかった」とほほ笑む。

 5月4日11時開催の午前の部はすでに予約で満席。15時開催の午後の部には若干の空きがあるという。5日はわずかだが空席があり、それぞれ当日券も販売する。

 チケットは、大人=1,500円、高校生=1300円、小中学生=1,200円。市内のカフェとコラボして「変面カプチーノ」を含むカフェメニューも提供し、料金には入場料とドリンク代が含まれる。

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