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長崎県庁でビジコン参加者向け教室 本格起業も視野に学生の育成目指す

教室の様子

教室の様子

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 長崎県庁(長崎市尾上町)で8月10日、ビジネスプランコンテスト参加を目指す県内の大学生・高専生などを対象とした教室が行われた。主催はFFGベンチャービジネスパートナーズ(福岡市中央区)。

アイデイアピッチの発表を行う参加者

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 県内の大学や高等専門学校から34人が参加した同教室は、起業を目指している学生に向けて行われている教育プログラムの一環。9月23日に行われる「長崎学生ビジネスプランコンテスト2019」への参加を目指し6月29日に続いて2回目の開催となる。

 主催するFFGベンチャービジネスパートナーズの福田知社長は「コンテストに出ることだけではなく、その過程がとても大切。自分のアイデアをビジネスにつなげるという、大学でなかなか教えられない経験をしてほしい。今の長崎は人口だけでなく産業も減少・衰退の傾向にある。だからこそ新しいことが出てこなければならない」と話す。

 2年前まで親和銀行(佐世保市)で副頭取を務めていたという福田さん。「江戸時代は出島から入った最新情報が日本中に発信された。世界と日本の架け橋だった長崎が世界に通用するほどの起業家を作り、発信していかないといけないのではないか。そんな長崎だからこそ、ただ企業を誘致するだけでなく、自分たちで起業し、作り上げる土壌が作れたら」とも。

 昨年の開催では約40人が応募し、ビジネスプランコンテストに進出した10組の中から実際に起業をした参加者もでているという同教室。福田さんは「最終的に個人として、グループとしてビジネスプランを作ってもらう。あえてライバルたちと勉強をする中で『どうやったらビジネスを作っていけるのか』を学んでもらい、起業家を育てたい」とグループで学ぶスタイルにもこだわりを見せる。

 教室に参加をした長崎大学経済学部4年の谷口晃平さんは「前回は本戦に出場し、今回が2回目の参加。前回が悔しい結果に終わったのでリベンジしたいと思い申し込んだ」と参加のきっかけを話す。「去年チャレンジしたビジネスプランからさらにブラッシュアップしたものを出したいと思っている。今日カスタマージャーニーマップをすることにより行動特性を考えた時に今回の戦略はまだまだ甘いと分かったため、興味と関心がない人たちにどうやったらアプローチしていけるのかをもう一度考えたい」と振り返った。

 8月27日には3回目の教室が行われ、参加者はコンテストのプラン締め切りとなる9月5日まで準備を進める。グランプリには30万円が贈られる。

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