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浜町の居酒屋の地元産ふぐコースが人気に 地元の特産品知るきっかけに

戸石産とらふぐが贅沢に盛られたふぐ鍋

戸石産とらふぐが贅沢に盛られたふぐ鍋

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 居酒屋「Goheita」浜ん町店(長崎市浜の町)で現在、地元産とらふぐを使ったコースが人気を集めている。

案内を手に来店を呼び掛ける社長の伊藤弘和さんと店長の太田智之さん

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 とらふぐの養殖量日本一の長崎県。同店では、橘湾に面した長崎市戸石周辺でも養殖が盛んに行われていることから、5~6年ほど前からシーズンとなる冬場にふぐ料理の提供を始めたという。3年前からふぐシーズン中の水曜をサービスデーとして通常6,600円(税別)のふぐコースを3,800円で提供していたが、今年は11月下旬の提供開始からひと月先まで予約が埋まる人気だったことから、急きょサービスデーを火曜・水曜・木曜の3日間に拡大した。

 「生産量日本一を誇る特産品にも関わらず、地元での知名度が低く、消費量も少ないことから消費拡大に貢献したいと思いサービスデーを始めた」と社長の伊藤弘和さん。「地元の特産品にもなっているとらふぐの魅力を知ってもらいたい。ありがたいことに回を重ねるごとにリピート客が増えた。サービスデーを拡大することでより多くの人にこれから旬を迎える地元産とらふぐを味わってもらえれば」と意気込む。

 冬の味覚を味わおうと訪れた客で満席となった店内では、職場の忘年会で訪れたというグループのテーブルで、ひれ酒にマッチで火がともされると歓声が上がった。ふぐコースはふぐの皮から食べられない硬い部分をそぎ落として千切りにした「ふぐ皮」の盛り合わせやふぐ刺しからスタート。もみじおろしとねぎを巻いてポン酢で味わうふぐ刺しに思わず「おいしい」という声が上がった。

 グループの1人で同店に訪れたのもふぐ料理を楽しんだのも初めてという田川万鈴奈さんは「ふぐはなかなか食べることができないのでうれしかった。ひれ酒は席で火をつけるところも見られ、映える写真を収めることができた」と笑顔を見せる。

 別のテーブルで今シーズンすでに2度目のふぐコースを楽しんでいるという60代の男性会社員は「深堀にある五平太本店の常連。今日はサービスデーを目当てに同級生の集まりを企画した。この値段でこれだけのふぐコースを味わうことができる店はほかにない。ひれ酒も甘みと香りがあっておいしかった。来月もふぐコースで集まりを開く計画を立てている」と話す。

 伊藤さんは「ふぐを味わった客が忘年会などで再び新しい客を連れて訪れることも増えている。常連客の輪で少しずつ認知が広がっていることはうれしい」と笑顔を見せる。「まだ地元のとらふぐを味わったことがない人にも楽しんでもらえる機会を増やそうとサービスデーを拡大した。地元が誇る日本一のふぐをもっと多くの人に知ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込む。

 ふぐ料理提供は2月末まで。要予約で2人から受け付ける。問い合わせは同店(TEL 095-801-8022)まで。

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