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長崎ゆかりの花「あじさい」が見頃 眼鏡橋周辺などで市民に展示も

眼鏡橋周辺に展示として置かれたあじさい

眼鏡橋周辺に展示として置かれたあじさい

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 観光名所・眼鏡橋(長崎市魚の町)がある中島川公園周辺で、あじさいが見頃を迎えている。

個性豊かな品種が色とりどりに並ぶ

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 あじさいは日本の固有種で、江戸時代にオランダ商館医として長崎を訪れたシーボルトが「ハイドランゼア・オタクサ」としてヨーロッパに紹介し、ヨーロッパの園芸植物に多様化をもたらす先駆けになったことで知られる。学名のオタクサは、シーボルトと結ばれた日本人女性・楠本滝の名前から取ったとされ、長崎にゆかりが深いとして、市の花にもなっている。

 市は2019年まで、開花時期の5月下旬から6月中旬にかけて「ながさき紫陽花(おたくさ)祭り」を開いてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け昨年からイベントを中止。市民にあじさいを楽しんでほしいと、街頭での展示のみを行っている。展示を行うのは、眼鏡橋周辺の中島川沿いとシーボルト記念館(鳴滝)。個性的な品種なども含め20種1300株が色とりどりに並ぶ。シーボルト記念館は、シーボルトが西洋医学を教える日本初のヨーロッパ系学塾兼診療所「鳴滝塾」を設けたシーボルト宅跡にある。

 眼鏡橋周辺にコロナ禍の影響で観光客の姿はほとんど見られないものの、変わらず咲き誇るあじさいが通行人の目を楽しませている。あじさいが植えられたプランターには「こんぺいとう」や「スカイブルー」などの品種名の表記もあり、変わった品種に足を止めて見入る人やカメラを片手に散歩を楽しむ人の姿もあった。

 市によると、あじさいはの見頃は6月中旬までといい、枯れた花から順次、撤去するという。

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