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出島のミュージアムショップがリニューアル 出島らしさ感じるグッズ拡充

リニューアルした店内の様子

リニューアルした店内の様子

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 国指定史跡「出島和蘭商館跡」(長崎市出島町)のミュージアムショップが7月8日、リニューアルオープンした。

唐紙の文様をデザインしたマグカップなど

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 出島西側の鎖国期(1820年ごろ)の建物を復元したエリアにある「ヘトル部屋」の1階にある同店。リニューアルではこれまで出島の建物に合わせて濃い木目だった内装を明るい雰囲気に一新。同店で人気だという出島限定の「ご当地ベア」や土産物の定番となっているお菓子や雑貨、アクセサリーに加え、オリジナル商品を扱う販売エリア「出島舶来セレクト」コーナーを新たに設けた。

 同コーナーでは温かみのある器に繊細な絵付けが特徴の「陶彩 花と風」(諏訪町)が手がける出島限定の陶芸作品が並ぶ。同工房は京都で約10年修業したろくろ師の廣田幸雲さんと絵付け師の嵩花さん夫婦が長崎に築窯して営む。結晶釉の文様が特徴的な花生や水差のほか、勇壮な龍踊りや「束熨斗(たばねのし)」「花車」など伝統的な文様を金彩で描いた抹茶わん、長崎の街並みや「出島小紋」を描いたそばちょこなどが幅広く並ぶ。日本三大人形の一つとして江戸時代から長崎で受け継がれてきた古賀人形や長崎で独自の発展を遂げてきた「長崎ガラス・びいどろ」を手がける「瑠璃庵」(松が枝町)の作品も並ぶ。

 店長の松本朋子さんによると、波佐見焼に鮮やかなグリーンで唐紙の文様をデザインしたシリーズなどが性別を問わず人気を集めているという。唐紙は日本の伝統的な文様をモチーフにした木版刷りの美術紙で、商館員たちが暮らした「カピタン部屋」などの壁紙として使われていた。復元された出島でも壁紙などに唐紙がふんだんに取り入れられ、「写真映えするスポット」して人気となっている。同シリーズはコースター(1,760円)や、そばちょこ(2,090円)、マグカップ(2,640円)があり、それぞれ「小花柄七宝」と「拾七菊稲妻」の文様を用意する。

 松本さんは「出島を訪れた思い出とともに、出島らしさを感じるアイテムを持ち帰ってもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は9時~18時(出島の開園時間は8時~21時)。出島入場料(大人=520円、高校生=200円、小・中学生=100円)が必要。

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