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「長崎の未利用魚を味わって」 長大と活水女子大、イベントで呼びかけ

合同でブース出展した長崎大学魚料理研究会と活水大学She-sideのメンバー

合同でブース出展した長崎大学魚料理研究会と活水大学She-sideのメンバー

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 長崎大学の魚料理研究会と活水女子大学の魚食推進チーム「She-side(シーサイド)」が11月25日・26日、水辺の森公園(長崎市出島町)で開催された「ながさき実り恵みの感謝祭」で未利用魚の魚食推進を目指すブースを合同で出店した。

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 長崎大の魚料理研究会は同大水産学部の学生を中心に「長崎の魚をおいしく、楽しく、無駄なく」をテーマに活動。魚食文化の活性化を目指すとともに漁師や漁協とコラボし、イベントにも参加。未利用魚の活用方法などを模索してきた。

 活水女子大のShe-sideは食生活健康学科の学生が管理栄養や食品衛生の知識を生かし、「魚食離れが加速するこの時代に、長崎の魚を知ってほしい」と今年夏、活動をスタート。家庭でも手軽にできるおいしく食べやすい魚料理のレシピを考案し、SNSで発信するなどの活動を行ってきた。

 互いの強みを生かして活動したいと考えていたところ、同イベントを企画する長崎市の後押しもあり、初の合同イベントの開催が実現した。

 イベントでは漁協や漁師から提供を受け、未利用魚として地元ではほとんど値がつかないウツボとイラ、コロダイをフライにして食べ比べセットとして提供。長大魚料理研究会の前会長で今回が最後の活動になるという坂下弥咲さんによると、「ウツボはグロテスクな見た目やさばき方が難しいことから長崎ではほとんど出回らない。イラやコロダイも敬遠されがちで、あまり好まれる魚ではないが食べてみるとどれもおいしい。これらの魚は売れないことから捨てられているという現状がある」という。

 用意した料理は両日とも完売。坂下さんは「多くの人に魚の魅力や未利用魚の存在を知ってもらえたのでは」と振り返り、「食べてみるきっかけにしてもらうことで魚食につなげ、将来的に売れる魚、価値のある魚として認知してもらうきっかけにできれば」と意気込む。

 活水女子大の芹田千穂助教は「コラボしたことで長大の魚の深い知識や私たちの食品衛生の技術といったそれぞれの団体の強みを生かし、今後につながる取り組みになったのでは。今後も合同での活動ができれば」と期待を込める。

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