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三菱重工長崎硬式野球部が「始球式風」豆まき-長崎・淵神社で

豆まきに使われた「福豆」と「福飴」

豆まきに使われた「福豆」と「福飴」

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 長崎の淵神社(長崎市淵町、TEL 095-861-0836)境内にある宝珠幼稚園園庭で2月3日、三菱重工長崎硬式野球部の選手が豆まきを行った。

始球式風に豆まきをする選手ら(下條一仁さん撮影)

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 同神社は1634(寛永11)年に建立された宝珠山万福寺を起源とし、明治時代に三菱重工業の創業者、岩崎弥太郎が安全祈願を行ったことから、今でも三菱グループの企業が同神社で安全祈願などを行う伝統が引き継がれている。同野球部が2001年に社会人野球日本選手権大会で優勝して以来、同神社と野球部とのつながりが強くなったという。野球部のグラウンドは道路を隔てて同神社の向かい側にあり、選手たちが体力づくりのために、参道や宝珠幼稚園の階段を使ってトレーニングをする姿が地元の風物詩となっている。

 同神社禰宜(ねぎ)で宝珠幼稚園園長の下條一仁さんは「2009年夏に稲佐山で行われた福山雅治さんのコンサートで、福山さんがピッチャーを演じた始球式に園児たちが招待された。それ以来、野球に興味を持つ園児が増えたので、翌(2010)年の節分祭に、初めて野球部の皆さんを招待した。どこにでもある『裃(かみしも)姿』での豆まきでは面白くないので、『ユニホーム姿で始球式風にお願いします』と話したところ、野球部の方にもすごく面白がっていただき実現した」と振り返る。

 20時ごろ、園庭に用意された舞台に立った選手たちは、大きく振りかぶり、絶妙なコントロールで「福豆」や「福飴(あめ)」を集まった園児や保護者、参拝客らにまき、園庭は多くの人たちが豆をキャッチしながら笑う姿であふれた。舞台では男児2人、女児6人が奉納踊りを披露し、保護者らから「かわいい」という声が聞こえていた。下條さんは「ふとしたきっかけで始めた『始球式風豆まき』だが、園児にも保護者にも好評で、すでに恒例行事になった。長崎の春を告げる『始球式』のようだ」とも。

 初穂料は、福飴=200円、福豆=300円、お多福=500円。

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