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時津町のソフトクリーム店が初主催の釣り大会 1周年記念で

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 時津町のソフトクリーム専門店「F’s1089(エフズ・イレパク)」(時津町左底郷)が主催するチヌ(クロダイ)釣り大会が4月13日、佐世保市南九十九島一帯で行われた。

 

【南九十九島で釣りをする参加者】

 

 3年前に定年退職後、年間80日ほど釣りに行っていたほどの釣り好きという店主の川崎文則さん。自宅の一角でソフトクリーム店の開業を決め、昨年3月25日にオープン。休日を中心に子どもから年配まで多くの人が訪れている同店には多くの釣り仲間も立ち寄り、店を盛り上げてきた。

 

 「多くの釣り仲間に支えられ、県外からも訪ねてもらっている。口コミで来店にもつなげてもらっている」と話す川崎さん。1周年のタイミングで感謝の気持ちを伝えたいと釣り大会を企画。川崎さんがよく利用しており、シーズンを迎えた磯からのチヌ釣りができる南九十九島一帯の瀬渡し船を運営する沼本商店(佐世保市)での開催を決めた。

 

 長崎県内だけでなく、佐賀や福岡、山口など九州北部から27人が集まった同大会。参加者を前に川崎さんは1周年を迎えることができた感謝を伝えるとともに、「今日は楽しみましょう」とあいさつ。川崎さんと長年釣り仲間として親交があり、店名にあやかった浮きブランド「K’zシリーズ」を手がける磯釣り名人とされる柴原啓二さんも駆けつけた。柴原さんは「店がオープンしてから一緒に釣りに行く機会が減ってしまったが、孫も川崎さんのソフトクリームのファン。また夏休みには孫と店に通いたい」と会場の笑いを誘った。

 

 複雑に入り組んだリアス海岸と日本一の密度で島々が浮かぶ同エリア。参加者は2グループに分かれて湾奥のエリアと外洋に近い沖のエリアに向けて出船し、2人1組で上礁。懇親大会ということもあり、釣り談義などをしながら釣りを楽しんだ。

 

【釣りを終え港に向かう様子】

 

 2匹の長寸で競った同大会。釣果は沖のエリアに集中し、12人が検量に持ち込んだ。帰港後は川崎さんがソフトクリームを振る舞い、ひんやり濃厚な味わいに涼を楽しんだ。

 

【帰港した参加者にソフトクリームが振る舞われた】

 

優勝は46.5センチと42センチのチヌを釣り上げた原口貴雄さんに決定。準優勝は5センチ差で高取孝信さんが決めた。3位に川崎さんが入賞し、参加者から「辞退しなさい」と突っ込まれ笑いを誘う場面もあった。

 

 店名にあやかり、1098グラムに最も近い「F’s1089賞」には1040グラムのチヌを釣った城下公司さんが決まった。

 

 じゃんけん大会では協賛で集まった景品を用意。大いに盛り上がった。

 

 「子どもから年配まで多くの人に店に訪れてもらった。釣り仲間の支えが一番大きかった」と振り返る川崎さん。「店は釣り仲間が集うコミュニティーの場にもなっている」と言い、「おいしいソフトクリームを楽しんでもらうだけでなく、大好きな釣りを通じて出会った仲間と楽しめることも続けていきたい」と意気込みを見せる。

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