オランダ商館誕生370年を370人の乾杯で祝う-長崎出島で

「プロースト(乾杯)」で出島オランダ商館設立370周年を祝う

「プロースト(乾杯)」で出島オランダ商館設立370周年を祝う

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 出島(長崎市出島町)内のカピタン部屋で1月2日、「カピタンからの祝い酒370人大乾杯」が行われた。

長崎居留地合唱団の「乾杯」が流れるカピタン部屋(関連画像)

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 長崎居留地合唱団の「乾杯」合唱後、オランダ商館長夫人役のオランダ人留学生ナディア・マリサ・クレーフトさんの「プロースト(乾杯)」の一声で、観光客らとオランダ商館設立370周年を祝った。カピタンとは、ポルトガル語で商館長の意味。オランダ商館長の出島での生活が復元されたカピタン部屋は、新春のお祝いムードにあふれた。千葉県木更津市から観光に訪れた家族は「今年1年いいことがありそうで、とてもうれしい」と喜んでいた。

 乾杯の音頭を取ったクレーフトさんは、昨年4月にオランダ・ライデン大学から来日し、長崎大学大学院で日本について学んでいる留学生。「オランダで日本について学ぶと必ず出島のことが出てくる。長崎の人が出島を大切にしているのはとてもいいこと」と流ちょうな日本語で話す。

 出島復元整備室の馬見塚純治室長は「オランダ商館は370年前の6月25日に、平戸から長崎出島に移転してきた。今年9月には平戸市にオランダ商館が復元される。今日の乾杯は長崎県を盛り上げる企画の一つ。今年1年、祝いの年としていろいろな催しを展開していきたい」と意気込む。

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