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長崎眼鏡橋で復興支援チャリティーバザー、-長崎大水害のお返しに

チャリティーバザー会場。「買ってくれてありがとう」と母親の手伝いをする姿も

チャリティーバザー会場。「買ってくれてありがとう」と母親の手伝いをする姿も

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 中島川流域委員会が3月27日、市民に呼びかけて中島川公園・眼鏡橋周辺(長崎市魚の町)で東日本大震災の被災地の復興を支援するチャリティーバザーを開いた。

アコーディオン演奏でチャリティーバザー会場を盛り上げる出店者

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 会場となった眼鏡橋周辺には同会の呼びかけに賛同した団体や個人がそれぞれ持ち寄った品を並べ広げ、復興支援を呼びかけた。参加店の売り上げは義援金として日本赤十字社へ寄付する。通りかかった市民や眼鏡橋の観光に訪れた観光客が座り込んで品物を物色する姿が見られた。

 バザーの出店料は無料で、当日に参加手続き受付をすれば誰でも参加できる。午後の時点の参加店は9店。知り合いから誘われて出店したという町田早苗さんは「急に参加することになり昨晩手書きイラストを描いた」と話し、はがき大のイラスト作品や衣服などを出品。長崎くんち塾は、くんちに関連する品や火鉢、食器類などを出品。長崎名物のちりんちりんアイスの屋台も出店していた。

 同中島川流域委員会は、毎年夏に眼鏡橋周辺で長崎夜市(中島川まつり)を運営しているメンバー。メンバーには眼鏡橋周辺に住む人や商店などの経営者も多い。29年前に起こった長崎大水害の際、眼鏡橋を含む中島川流域は大きな被害に遭ったあった。このときに全国から受けた支援への恩返しをしようと、今回の震災への支援の輪を広げるイベントを同委員会が企画したもの。

 同会会長の安達征治さんは「何かしなければとうずうずしていた。支援したいがどう動けばいいのかわからない人は、バザーに参加する形で支援する方法もある。バザーは今後も行う予定。継続して支援を続けるので、引き続き出店者を募集する」と話す。

 出店受付の横では、被災地から長崎へ避難してくる人を支援するボランティアグループ「長崎ソカイネットワーク」が市民ボランティアの登録を呼びかけていた。同グループは、慣れない土地で生活を始める被災者を長崎市民が中心となって日常生活をサポートする活動を4月1日から開始する。随時登録者を募集している。

 次回のチャリティバザーチャリティーバザーは4月24日の開催を予定する。

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