長崎のホテル客室を地元女子大生がデザイン-ロビーで人気投票

ホテル担当者にプレゼンテーションする活水女子大学の学生

ホテル担当者にプレゼンテーションする活水女子大学の学生

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 ホテルクオーレ長崎駅前(長崎市大黒町、TEL 095-818-9000)のロビーで6月1日から、活水女子大学(東山手町)の学生がデザインしたレディースフロア客室デザイン案の展示を始め、女性宿泊客の人気投票を実施している。

活水女子大学の学生が描いた客室デザイン案

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 室内デザインはもちろん、女性専用フロアとして他のフロアと差別化するための特典などのサービスについても提案。フェイスアップローラーやアクセサリーケース、ルームソックスや湯たんぽなど冬期間のサービスも提案している。

 最も多くの票を集めたデザイン案が、同ホテルのレディースフロアの客室デザインとして採用される。

 デザインを担当したのは健康生活学部生活デザイン学科4年の学生3人。昨年10月に同ホテルから依頼を受け、デザイン作業を進めてきた。室内デザインの経験がなかった学生たちは、ホテル見学やマーケティングの勉強を始めるところからスタート。学びながらデザインコンセプトを考え、今年に入ってから客室デザイン作業やアメニティーグッズなどを選定した。5月中旬にホテル側にプレゼンテーションしたデザインをロビーに展示している。

 客室以外にも、同フロアのエレベーターホールや廊下などの共用空間のデザインについても提案している。

 女性宿泊客を対象にしたアンケートの結果を取り入れることになったことが今回のプロジェクトのきっかけ。アンケートでは、女性の一人旅でも安心して利用できることに加え、女性専用フロアならではの特別感が期待されていた。

 当初は従業員と業者間で検討していたが、地域貢献と地元の若い女性の意見をさらに取り入れることを目的に、建築関係のデザインをしている地元女子大にデザインを依頼することになったという。

 同大でデザイン指導する浜谷信彦准教授は「仕事を終えた女性のことを考慮し、女性である彼女たちの目線も取り入れるなど、形だけではなく宿泊する女性がどう過ごすのかという時間も含めてデザインした。学生にとって貴重な経験をさせていただいてありがたい」と話す。

 「女子大生の皆さんの若い感性と柔軟な発想には、こちらの予想を超えるアイデアが詰まっており、とても刺激を受けた。細かい備品類まで気を使っていて、女性の細やかさを感じた」と同ホテル企画担当者。

 投票期間は6月30日まで。7月上旬に採用デザインを決定し、来年1月下旬を目標にレディースフロアのリニューアルを実施する予定。

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