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長崎で被災地支援イベント「野菜を持ってディスコナイト」-思い思いに支援

カトちゃんにされた赤ちゃん

カトちゃんにされた赤ちゃん

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 長崎市平野町にある老舗ダンスホール「タイガーダンススタジオ」地下スペースで4月26日、野菜を持って集まり、70年代ディスコを再現して踊る「野菜を持ってディスコナイト」が開かれる。

集まった野菜

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 主催するフラッシュフェスティバルは「ギブ&ギブで分かち合い。自分にできることを見返りなしに提供し、知らない人と関わるイベント集団」。主宰者の小泉容子さんは長崎市を中心にセラピストとして活動しているが、3月22日、自らの実家が運営する同所で第1回イベントを開いた。今回で2回目。「被災地支援を肩肘張ってやろうとすると続かない。肩の力を抜いてできる被災地支援ができないかと思った」と振り返る。

 小泉さんは「以前、誘われて参加したイベントに『さよなら原発、カトちゃんダンス』という笑える被災地支援イベントがあり、そこで福島に送る野菜を集めていた。福島では父親が仕事を離れられないため、今も自主避難を余儀なくされている母子が山ほどいる。子どもたちの食べ物の安全は毎日のことなので同じ女性として身につまされた」と動機を話す。「私の周りには作物を作っている人が多い。福島では安全な食べ物に困っているというのに、こちらでは形が悪かったりして売り物にならない野菜が余って仕方なく捨てている。『カトちゃんダンス』の人も言っていたが、野菜を送ってあげたくても送料がネックになる」。アイデアを考え出すうちに小泉さんの脳裏に解決法が浮かんだ。

 肩肘張らずに面白いことをやるには体を動かす方がいい。体を動かすならダンスが楽しい。「そういえば以前、実家にミラーボールがあったなあ」と小泉さんは昔、ダンススタジオがディスコサウンドで踊りまくる人たちであふれていたころの様子を思い出した。「野菜を持って来たい人は野菜を持って来る。踊りたい人は踊りまくる。歌いたい人は歌いまくる。見学したい人はただ見学する。野菜を梱包(こんぽう)するのが好きな人は梱包を手伝う。人それぞれのスタイルで全部オーケー。みんなで笑って楽しめれば言うことなし。参加費を送料に充てる」と構想をまとめて開いた第1回イベントでは、子どもから76歳まで幅広い人たちが集まった。

 参加者はアフロやカトちゃんのコスプレを楽しみ、年配の人には懐かしいサウンドも若い人には新鮮に響いた。近所の畑から野菜をもらって来た人や直売所から買ってきた人、なるべく新鮮なまま届くようにとぬれた新聞紙で包んできた人、メッセージを添える人など、それぞれの人の思いが野菜に詰まっていた。新婚3カ月の夫婦がカトちゃんのコスプレをしたり、赤ちゃんにもカトちゃんの格好をさせてみんなで笑ったり、と盛り上がり、最後は母子避難している福島のお母さんたちに全員で寄せ書きを書いて梱包した。

 その後、小泉さんに福島から届いたメッセージには「長崎でそのような動きがあることをうれしく思います。長崎の方々の温かさ、忘れないでいてくださるお気持ちに神様を感じます」と書かれていた。小泉さんは「企画した私たちも幸せ。参加した人たちもそれぞれ幸せ。福島のお母さんたちも幸せ。全員ハッピーのこのイベントを、これからも肩肘張らずに続けていきたい」とほほ笑む。

 開催時間は18時~22時。参加費は1,500円(ワンドリンク付き)。会場は半野外で冷えるため、暖かい服装での参加を呼び掛けている。

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