食べる 暮らす・働く

長崎で起業支援資金づくりパーティー、目玉はスイーツタワー

スイーツタワーを囲んで記念撮影(左から2人目の男性が浦川さん)

スイーツタワーを囲んで記念撮影(左から2人目の男性が浦川さん)

  • 0

  •  

 長崎のペットホテル経営者が4月19日、起業家支援基金の資金づくりのために開いたパーティーで登場した「スイーツタワー」に女性参加者の人気が集まった。

「スイーツタワー」を上から見たところ

[広告]

 パーティーを開いたのは長崎市内でペットホテル&ペット美容室「愛LOVEアニマル」(長崎市西山4)を経営する浦川龍徳社長。個人的に応援してきた起業プレゼンテーションイベント「ドリームプランプレゼンテーション長崎(略称=ドリプラ長崎)」を通じ、起業家を支援したいという気持ちが強まったという。当初は事業資金を個人的に寄付しようと考えたが、支援を継続化するために融資の形を取り、その後も多くの起業家を支援できる起業基金の仕組み「浦川賞」を設けることにした。

 同賞は自身が支援したいと個人的に考える起業家に起業資金30万円を「無担保」「無保証」「無利息」で貸し付ける。返済は利益が出始めてから返済計画を提出してもらい、自主返済してもらう。浦川さんは「自分だけでなく、多くの人に原資を提供してもらえる楽しい仕組み」として、過去に開いたことがあるパーティーに注目した。

 「パーティーのコンセプトは『プロの料理人による感動する料理とスイーツ』『女子の乙女心があがりまくる夢の企画』『一般の店ではありえない夢の初体験』『毎回のシャンパンタワーとサプライズタワー』の4つ。今回は42人が参加した。回を重ねるごとにシェフも増え、今回は4人。スイーツのプロチームも4人に増えた。パーティーの前にはメンバーで「妄想会議」を開き、そこで議論されたアイデアは毎回ほぼ実現されているという。

 今回の目玉は高さ1メートルを超える「スイーツタワー」。全部で4本用意した。集まったスイーツは「パンナコッタ」「ケークサレ」「シャンパンショコラ」「丹波の黒豆パウンドケーキ」「ミル・グレープ」「ガトー・フランボワーズ」「ベリータルト」「イチゴのショートケーキ」などのほか、「フルーツタワー」や自然素材を生かした「ロールケーキシリーズ」などを用意。スイーツ以外にも「大阪風たこ焼き」「関東風お好み焼き」「宇都宮風焼きそば」などシェフ自慢のB級グルメ、「日本酒タワー」「シャンパンタワー」などが並んだ。今回の会費は2,500円で、参加者は好きなだけ食べられる。食材は参加者やスタッフなどからの差し入れも多く、参加費から食材費に充てた残りは浦川賞の原資に組み込む。

 現在、同賞の対象者は「環境保全教育研究所」代表の生月菜々子さん(25)。生月さんは大学4年生だった2010年5月に同団体を設立し、環境保全に関わる幅広い視点から行政、市民、事業者、団体が相互支援を行いながら、持続可能な地域活動や事業者が環境に配慮した活動を行いやすい場をつくり出すきっかけを提供している。特に自然体験に関する学びの場「へんちくりん」は、竹林整備や炭焼き、タケノコ堀りなど竹を素材として生かす体験事業。今年1月には市民活動センター「ランタナ」(馬町)に招かれ、ドイツ研修の体験をゲストスピーカーとして発表している。

 浦川さんは「これからも『女子の夢を叶えるパーティー』をコンセプトに、男性も一緒に楽しんでもらえるパーティーを続けたい」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース