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長崎・好文堂書店で「やみなべ本フェア」-幅広いジャンルから45冊

「未知の本に出合うチャンスです」と呼び掛けるチームリーダーの武次千香さん

「未知の本に出合うチャンスです」と呼び掛けるチームリーダーの武次千香さん

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 長崎・浜町アーケードの老舗書店「好文堂書店」(長崎市浜町、TEL 095-823-7171)で現在、「やみなべ本フェア」が行われている。

鍋の中に入った「やみなべ本」

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 同店は1906(明治39)年オープンの老舗書店。今年8月、店舗を地下に集約したことで売り場面積が大幅に小さくなったが、無料のお茶サービスや休憩コーナーを設けたり、読書に関する各種イベントを開いたりと、全店員から意見を拾い上げて新しい取り組みを積極的に行っている。

 「やみなべ本フェア」は店員が選んだ文庫サイズの本、およそ45冊を英字新聞で包み、中身が分からないようにした上で販売するという、文字通りの「闇鍋」企画。ミステリー、雑学、現代文学、ハードボイルド、ロマンス、エッセー、ファンタジー、SFなど多くの読者が楽しめるように、幅広いジャンルからピックアップしている。英字新聞の外にはヒントになるキャッチフレーズを掲げ、その紙をめくると短い解説とバーコードが。裏面には闇鍋をイメージした食べ物のイラストや写真を添付。さらに、「おしながき」を用意するという念の入りよう。

 「おしながき」では「肉」「野菜」「魚介類」「果物」「デザート」「お酒」など大きく7つに区分け。「骨付き肉」「焼き鳥」「白菜」「マツタケ」「ほたて」「伊勢えび」「パイナップル」「メロン」「アイスクリーム」「カステラ」「ウイスキー」など、それぞれの本に品名が付けられ、ジャンルと価格が添えられている。陳列棚の下には鍋に見立てた容器に食べ物の写真側を表にした本がどっさりと入れられ、闇鍋が再現されている。中には同店の「500円分ポイントカード」が入っている「当たり」も。

 同イベントを企画した「B班」のチームリーダーは、勤続12年目の武次千香さん。「季節柄、鍋でもつつく感じで目から心まで温まってもらえる企画を考えた。やみなべ本コーナーでは毎日の売り上げからランキングを更新している。クイズ感覚で『これ分かった』『え?分からん。教えて』と楽しんでいる若いカップルの方もいて面白い」とほほ笑む。購入客にはバーコードで読み取り、書名や著者を明示した上で開封するかどうか確認しているが、ほとんどの人が開封せずに持ち帰るという。

 「英字新聞の包装を気に入る人が多い。市立図書館で定期的に処分される英字新聞をもらってきたものを利用した。本の中にはシリーズものがあり、40代の方が『初めて読んだが面白かった』と続きを全部購入された事例もある。企画を面白がってもらうことで、普段は読まない本を手にしてもらえるのは書店員としての醍醐味(だいごみ)。A班も面白いことを次々に考えるので、負けない企画を考えていきたい」と力を込める。

 11月30日まで。

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