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「道路インフラの町医者」団体が医療従事者へ飲料水贈呈 昨年に続き

贈呈式での記念撮影

贈呈式での記念撮影

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 道守養成ユニットの会(長崎市文教町)が8月26日、長崎市医師会館(栄町)で医療従事者に向けて飲料水の贈呈を行った。

松元会長(右)へ飲料水の贈呈を行う馬渡長崎地域部会長

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 長崎大学工学部インフラ長寿命化センターにおいて橋梁(きょうりょう)やトンネル、道路構造物など社会インフラの診断点検技術を学んだ「観光ナガサキを支える道守養成ユニット」の1期生が中心となり2008年10月から活動し、2017(平成29)年11月に設立した同団体。県内8地域部会に、建設従事者や官民土木系技術者を中心に約300人が所属し、「道路インフラの町医者」を目指して橋やトンネル、道路構造物などの点検診断を行いながら、最新の維持管理技術の習得や若手技術者への維持管理技術の継承・伝承のために活動。同時に長崎が観光地でもあることから道路美化活動などを行っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて主だった活動を自粛していた。

 県内では7月ごろから新型コロナの感染が急激に再拡大。8月25日時点の県内全体の病床使用率が60%を超えており、県では特別警戒警報に当たる感染段階レベル2-IIを発表するなど、医療の逼迫(ひっぱく)度合いが高まっている。

 道守養成ユニットの会では「度重なる状況の中、自身の罹患(りかん)の恐れもある中で静かに対応を続ける医療従事者に感謝の気持ちを伝えたい」と昨年5月に引き続き今年も医療従事者への飲料水の贈呈を決めた。贈呈式では吉川國夫会長らメンバー4人が参加。同会長崎地域部会長の馬渡真奈美さんが医療従事者への感謝の気持ちを述べるとともに「いまだ先が見通せない状況だが、平穏な日々が戻ることを祈願する」とあいさつ。長崎市医師会の松元定次会長に飲料水15箱を贈呈した。

 松元会長は「医療体制を支える道路など支える縁の下の力持ちとして貢献していただいていることに感謝する。飲料水は感染対策に従事するスタッフなどで有意義に活用させてもらいたい」と贈呈への感謝の言葉を述べた。

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