長崎で手作りイベント「8.9水辺の森の音楽祭」-長崎原爆犠牲者を音楽で慰霊

青空の下、心を込めて歌い上げる参加者(昨年の水辺の森の音楽祭)

青空の下、心を込めて歌い上げる参加者(昨年の水辺の森の音楽祭)

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 市民による手作りの平和イベント「8.9水辺の森の音楽祭」が8月6日、長崎水辺の森公園(長崎市常盤町)で開催される。

慰霊の音色を水辺の森公園に響かせる参加者(昨年の水辺の森の音楽祭)

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 8月9日の原爆投下により亡くなった人々を音楽や踊りで慰霊することを目的に、2008年から長崎市民の有志の声掛けから始まった同音楽祭。今年で4回目の開催となる。観客の数を問わず、歌の上手下手も問わず、「誰が何を歌ってもいい、心を込めて歌いたい人だけが歌う」ということを趣旨に、県内のアーティストを中心に福岡、佐賀、東京、神奈川から23人の賛同者が集まる。

 「時空を超え共振する音楽と魂」をテーマに開く同音楽祭のきっかけは、実行委員の一人が田口ランディさんの著書を目にしたことだった。『広島の平和記念式に参加した田口さんが川のほとりを歩いているときに美しいチェロの音色が流れてきた。音のあるじは世界的に有名なチェロ奏者ヨーヨーマさんで、その音色が現世と過去を結びつけ時空を越えた』という本の内容だったという。2009年からは田口さんも同音楽祭に参加して詩を朗読している。

 実行委員長の水浦裕士さんは「慰霊のイベントだが、現代の僕たちが楽しんで頑張っている姿を見せれば、戦争で亡くなった方々にもいろいろなことが伝わると思う。先達(せんだつ)の方々と時間を共有し平和を願うひとときになれば」と話す。

 開催時間は12時~20時。入場無料。

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