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長崎のカフェレストランで「おくんち写真展」-写真店とタイアップ

テーブルに用意されているアルバム。各写真に注文番号が振られている。

テーブルに用意されているアルバム。各写真に注文番号が振られている。

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 長崎市立図書館(長崎市興善町)内にあるカフェレストラン「池田屋」で10月30日から「おくんち写真展@池田屋」が行われている。

自分が映っているパネルをうれしそうに指さす谷口大央さん

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 同イベントは「カメラのフォーカス(万屋町)」と同店がタイアップして昨年から実施しているもの。同市「諏訪神社」の祭礼「長崎くんち」関連の写真として一般公募した「おくんち写真」にパネル加工などを施して展示する。今年のおくんちは10月7日から始まったが台風24号の接近で中日(なかび)以降が順延となり、例年より1日多い10日まで開催された。

 昨年は同年の写真だけを展示したが、昔の写真も見たいとのリクエストが多く寄せられたため、今回は昔の写真も展示。最古の写真は1900(明治33)年にスタジオ撮影されたもの。「祖父の龍踊り(じゃおどり)」のタイトルが付けられており、当時は諏訪町が踊り町(おどりちょう)。同展ではほかにも約60点の「おくんち写真」を展示する。

 友人から「あなたが写った写真がある」と聞いて駆け付けた福祉教育専門校校長の谷口大央さん(38)は「義母がおくんち大好きだったこともあり、自分は時津町在住だがダメ元で本石灰町(もとしっくいまち)の御朱印船(ごしゅいんせん)の根曳(ねびき)衆に応募したところ奇跡的に当選した。すごくかっいい写真が撮れていて、とてもうれしい」と写真を眺めながら顔を緩ませる。本番前の練習期間中に合計1500回以上船が回され、回数を数えるカウンターがとうとう壊れてしまったという。「足にできたマメの中にマメができ、その中にさらにマメができるほどハードな練習。病院で治療を受けるほど一時は悪化したが、直後に雨で4日間休みになり何とか治すことができた。絶対に休めないスケジュールで体力に自信がある自分でもさすがに音を上げそうになったが、町の人たちから勇気づけられてやり遂げられた。素晴らしい体験をさせてくれた町の人たちに心から感謝している」と振り返る。

 写真には番号が振られ、「カメラのフォーカス」に番号で注文するとプリントサービス(有料)も受けられる。池田屋ではスペシャルメニューとして今年の出し物にちなんだ「鯨の潮吹きパンケーキ」を提供。ワンオーダーに200円追加で注文できる。

 写真展は11月11日まで。11月15日~24日には長崎のアンテナショップ「キトラス」(福岡市博多区)でも展示する。

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