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長崎・本原町に民間学童「うみとそら」 夫婦が開業、勉強・スポーツを指導

代表の堀井桂子さん

代表の堀井桂子さん

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 勉強とスポーツの指導を行う民間学童保育施設「遊学舎 うみとそら」(長崎市本原町、TEL 080-3371-3152)が3月24日、山里小学校近くに開業する。

施設内の様子

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 代表の堀井桂子さんは長崎市出身。広島大学教育学部で中学と高校の教員免許を取得。卒業後は関西の大手学習塾で小中学生を指導してきた。2015(平成27)年に帰郷した堀井さんは、その後も子どもの育成に従事し公設学童の施設長などを務めた。

 夫の篤房(あつふさ)さんは関西出身。地元のトヨタディーラーに営業職として入社し、メルセデスベンツのディーラー立ち上げに参加するなど営業マンとしての実績を持つ。後に長年の夢だった競泳指導者に転じ、ワールドカップを筆頭に日本選手権、インターカレッジ、インターハイ、全国中学、ジュニアオリンピックなどに多くの選手を輩出してきた。うみとそらではスポーツ指導を担当する。

 公設学童では年間申し込みしかできず、利用も共働き世帯に限られている。春休みや夏休みだけ預けたいケースや、共働きではないが必要な事情がある保護者の要望に応じることができないことから、「いつももどかしさを感じていた」と話す堀井さん。県外では一般化している民間学童では利用者などの制限がないものの、長崎にはまだほとんどないことから、「ならば、学習のフォローと外遊びやスポーツの楽しさを伝えられる『欲張り民間学童』を自分で作ろう」と開業を決めた。

 篤房さんは「これまでたくさんの子どもたちを日本選手権やインターハイに送り出してきた。メンタルが弱い子でもバランス良く成長すればだんだん強くなる。勉強とスポーツのバランスが整った、たくましい子どもたちを育てたい」とほほ笑む。

 利用回数は週最大6日で、希望に合わせて設定できる。スポット利用にも対応し、堀井さん夫婦は養育里親として長崎県の認定を受けているため、1泊2食・学校送迎付きのオプションメニューも用意する。自動車による送迎を行うため校区指定はなく、同施設から30分ほどで移動できる距離であれば時津町や長与町など長崎市以外の児童も受け入れる。

 堀井さんは「開業前だが、既にたくさんの問い合わせを頂いており、需要があることを実感している。少人数できめ細やかな保育を行うため受け入れ人数には限りがあるが、できるだけ困っているお母さんを助けたい。民間学童は運営方針への理解と協力が特に重要なので、保護者の方の話をしっかり聞いて対応したい」と意気込む。

 週1日利用の場合の利用料金は、年間9万6,000円(月額8,000円、入会金・年会費・季節保育料別途)。スポット利用は1回2,500円。開所時間は平日の放課後~20時。土曜と季節保育時は7時30分~20時。日曜・祝日定休。

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