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長崎の疎開者向け広報誌「ほくほく新報」、市内有志が手作り発行

「ほくほく新報」第2号(一般向け)。特集は「支援物資の倉庫潜入レポート」

「ほくほく新報」第2号(一般向け)。特集は「支援物資の倉庫潜入レポート」

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 長崎ソカイネットワーク(長崎市馬町、TEL 095-821-3300)は5月から、東日本大震災の影響で長崎に疎開している人に向けた新聞「ほくほく新報」を発行している。  

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 5月10日に創刊し6月1日に第2号を発行。A3横サイズの紙面に、特集記事、企業や団体からの支援情報、長崎在住東北出身者のコーナー、市民から避難者向けに提供された日用品などの物資を保管する倉庫の案内、長崎在住の漫画家のざわのりこさんの4コマ漫画「ふしぎないきものハピゴラくん」などを掲載する。  

 同紙は「疎開者向け」と「一般向け」があり、一般向けは「企業からの支援情報」を「同会の活動記録」に差し替えて掲載。毎月10日発行で、疎開者向け25部、一般向け100部を発行する。

 疎開者には郵送で届け、同会が事務局を置く長崎市民活動センター(長崎市馬町)、旧元船倉庫(長崎市元船町)に置くほか、同会のホームページからダウンロードもできるようにした。

 「ほくほく新報」命名の由来は東北の「ほく」から。長崎で暮らす疎開者が孤立しないように情報提供することと、市民と疎開者の絆を深めることを目的としている。  

 制作は市内の高校の元新聞部員と顧問、地元タウン誌の編集経験者などスタッフ6人が担当するが、初めて新聞作りに携わるスタッフもいるという。「初めて出会ったスタッフと新聞を一から作るのは初めて。でもスタッフの気持ちはただ一つ、『疎開してきた人々の力に少しでもなりたい』」と話す。

 同会は、東日本大震災の影響で長崎市に疎開してきた人の日常生活を支援する目的で、4月1日に活動開始したボランティア団体。疎開者の空港への出迎えや、入居前の清掃、大型家電の搬入、提供支援物資の呼び掛けなどの活動を行っている。  

 6月12日10時からは眼鏡橋周辺で「第3回震災支援バザール」を予定する。登録ボランティアスタッフや冷蔵庫・洗濯機などの支援物資の提供も随時募集している。

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