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長崎で「東北復興支援祭」-支援の思いが集まり売り切れ続出

抽選でプレゼントされたササニシキを受け取る当選者

抽選でプレゼントされたササニシキを受け取る当選者

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 東日本大震災被災地の復興を応援する「東北復興支援祭」が今月19日・20日に開催され、会場となった夢彩都横おくんち広場(長崎市元船町)に約2万人の来場者が訪れた。

仙台名物牛タンの焼き上がりを待つ来場者

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 19日はあいにくの雨模様となったものの20日は雨も上がり、午後の早い時間には会場で販売された東北6県の地ビール、冷麺、米、みそなどの特産品や牛タンなど、ほとんどの商品が売り切れる盛況ぶり。東北産の米「ひとめぼれ」「ささにしき」が抽選で20人に当たる「東北クイズ」には約100人が参加した。当選番号が読み上げられると、当選者は歓喜の声を上げ笑顔で米を受け取っていた。

 福島県須賀川市出身の姉川タイ子さん(65)から来場者へメッセージが届けられるという飛び入り企画も。長崎市に住んで約40年たつが、身内のほとんどは今も福島にいるという姉川さん。今回のイベントを知り、何か手伝いたいという思いでいっぱいになり、主催者へ協力を申し出て「福島の人から長崎の人に医療やボランティアなど継続的に支援していただき、経済的にも精神的にも支えになっていると聞いている。これから寒い季節になるが、皆さんの支援があればこそ生きていこうという気持ちになれると思う。本当にありがとうございます」と来場者へ感謝の気持ちを伝えた。

 主催した長崎青年会議所の塚根進理事長は「今回のイベント準備期間を含め、被災地支援を継続したい、協力したいという長崎の人の気持ちが集まった。風評被害がある中、ほとんどの特産品が売り切れて感謝の気持ちでいっぱい。今後も引き続き募金活動などの支援を行う予定」と話す。「来年3月には再度被災地へ直接支援に出向き長崎の思いを届けたい」とも。

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