長崎出身の歌手・上奥まいこさんが小児科でミニライブ-エコ楽器作りも

上奥まいこさん

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 長崎・本原町の「中山小児科クリニック」(長崎市本原町)で4月10日、就学前の幼児とその保護者を対象としたイベント「みんなの読み聞かせ広場」の中で長崎出身の歌手・上奥まいこさんの音楽ミニイベントが開かれる。

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 上奥さんは長崎市出身。ピアノ教師である母親の下で3歳からピアノを習い始めた。しかし少しずつ「歌手になりたい」という気持ちが膨らみ、1日5時間以上をピアノのレッスンに費やす現状を変えようと思い始める。17歳の時、歌手になるためピアノをやめて歌のレッスンに集中することを決意。母親の理解もあり、ボイストレーニングやポップスなどの歌のレッスンを受けるため専門の教室に通った。

 歌手を夢見て上京した上奥さんは仮歌シンガー(実際にその曲を歌う歌手が曲を覚えるために譜面を基に仮に歌う歌手のこと)やバックコーラスを務めながらデビューのチャンスを根気強く待った。仮歌シンガーは実際の歌に近いイメージで歌う必要があるため、採用についても仮歌シンガーの間で激しい競争がある。上奥さんは上京以来、くじけることなく仮歌シンガーとしての実力をじっくり磨き上げてきた。

 「まいこの歌声は結構、採用してもらえる」とスタッフの間でも話題に上るようになってきたある日、チャンスが巡ってくる。AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を作曲した伊藤心太郎さんが上奥さんと出会い、初めて書き下ろしたミディアムバラード「オレンジ色の観覧車」が完成。同曲は長崎の稲佐山を望むショッピングモール「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)の観覧車をイメージして女性の淡い恋心を歌い上げている。伊藤さんは仕事で長崎を訪れたことはあったが、上奥さんから聞いた話をベースにイメージを膨らませて書き上げたという。昨年5月、同曲で長年夢見たデビューを果たした上奥さんは4月1日、エフエム諫早(諫早市)で始まった新番組「上奥まいこの『Step by Step バイ!』」のメーンパーソナリティーを務める。

 同イベントは毎月第2木曜に開かれており、今回で4回目。上奥さんらが登場するのは絵本の読み聞かせが終わった後の第2部。上奥さんら4人のスタッフがペットボトルとあずきを使ってエコ楽器「マラカス」を参加者と一緒に作って楽しんだ後、上奥さんのミニライブを開く。上奥さんは「小さいころから音楽に親しめる環境を作ってくれた母に深く感謝している。長崎の子どもたちが音楽に親しむきっかけに少しでもなれば」とほほ笑む。

 読み聞かせイベントは14時~14時40分。第2部は15時~。参加無料だが予約が必要。申し込み・問い合わせは土取美香さん(sweet.mt@softbank.ne.jp)まで。

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