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長崎・築町の焙煎コーヒー喫茶店が「モダンアートギャラリー」に変身

モダンアートギャラリーになった2階スペース

モダンアートギャラリーになった2階スペース

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 焙煎(ばいせん)コーヒー専門喫茶店「萌華」(長崎市築町、TEL 095-828-0177)が4月、2階の喫茶スペースを「モダンアートギャラリー」に改装した。

階段の踊り場に設置した作品

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 きっかけは、長崎県諫早市在住のモダンアーティスト・濱本重和さんが同店を訪れたこと。通りを歩いていた時、通りに面した2階の窓の雰囲気など同店に魅了されたという。濱本さんが店主の田中英敏さんに「ここをモダンアートギャラリーにしてもいいですか」と尋ねたところ、田中さんはその場で快諾した。

 濱本さんは早速、改装に着手。壁面を白く塗り替えてキャンバスに変えた後、自らの作品の中からその空間にふさわしいと思われるものを次々に配置した濱本さん。テーブルの配置も変えて、どの位置からも雰囲気が楽しめるように工夫した。

 完成したスペースを目にした田中さんは「当初は軽く考えていたが、とてもシンプルなのにこんなに雰囲気が変わるとは思わなかった。うれしい誤算」とほほ笑む。

 濱本さんは1948(昭和23)年、長崎県愛野町生まれ。1974(昭和49)年、長崎の画廊で開いた個展を皮切りに西日本美術展入賞(1979年ほか)、北九州ビエンナーレ展入賞(1982年ほか)、現代日本絵画展入賞(1984年ほか)、日韓作家20人展(1986年ほか)など九州圏内の美術展を中心に、今日まで幅広くモダンアートに関する活動を行っている。

 田中さんは「もともと純喫茶が少なくなったので、それを求める常連客の皆さんに支えられてきた。これなら皆さんにもきっと喜んでもらえると思う」と力を込める。

 営業時間は11時~20時。日曜・祝日定休。

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