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長崎グループサウンズカーニバル開催 世代を超えた交流も

 NBCビデオホール(長崎市上町)で5月8日、音楽イベント「長崎グループサウンズカーニバル」が開催された。

舞台あいさつする榎島さん

 グループサウンズ(略称=GS)は、1967(昭和42)年初夏から1969(同44)年春にかけて日本全国で流行した音楽スタイル。エレキギターなどの楽器を中心とした数人編成のグループが演奏しながら歌唱する。1966(同41)年のビートルズ来日公演をきっかけに、大きなブームとなった。

 会場には午前中から多くのボランティアスタッフが集合。それぞれパンフレットの袋詰めや、会場設営に精を出した。観客らは開場時刻の15時を待たずに会場前に長蛇の列を作ったが、雨が降り出したため、予定を前倒ししてスタッフが観客らを建物内のホールに誘導。前売り券はすでに完売しており、開場後すぐに300席が満席となった。

 冒頭、実行委員で主催者代表の「フォーク酒場1970」(長崎市銅座町)店主・榎島英巳さんがあいさつに立った。

 榎島さんは「熊本が地震で大変な時だからこそ、大いに盛り上がって支援の輪を広げたい。会場入り口の募金箱は、私が責任を持って熊本へ明日届けるので、ぜひ協力してほしい」と宣言。榎島さんは9日に有明フェリー経由で熊本入りし、宣言通り営業を再開した同業の2店に義援金を届けた。

 1組目「ジャックポット5」が出場すると観客の中から大きな声援と手拍子が起こり、ほかの観客らも続いた。サプライズゲストとして登場したNBCの平松誠四郎アナウンサーが軽快なトークで楽しませ、歌詞カードを配って、ザ・ワイルド・ワンズの「思い出の渚」(作詞=鳥塚繁樹、作曲=加瀬邦彦)を会場全員で合唱した。

 ビートルズナンバーを演奏する「ADAM」は、メンバーの同級生らが観客として来場。「あの人は昔からかっこ良かった」など、隣の人との会話がステージに聞こえると、出演者がステージから会話に参加するなど、さながら同窓会のような雰囲気になる場面も。そのほかにも、団塊の世代の観客にグループサウンズを知らない観客が質問する場面や、「今のグループはどこの人?」と観客が見知らぬ観客に尋ねるなど、観客同士で活発に交流する姿が会場のさまざまな場所で見られた。

 佐世保を中心に活躍する「YUKOセッションズ」さんが、平山みきさんのヒット曲「真夏の出来事」(作詞=橋本淳、作曲=筒美京平)を歌うと告げると、客席から大きな歓声が起こった。「彼の車に乗って、真夏の夜を走り続けた」と歌いだすと、出演者本人を知らない観客からも「YUKOちゃ~ん」と声援を送られる場面もあった。出番が終わると「もってこい」(長崎弁でアンコールの意味)の声が掛かり、司会の川田金太郎さんが「後の出演者が控えているので、最後にお願いします」と制する一幕も。観客には初開催した昨年からのリピーターも多く含まれ、盛り上がった勢いで踊り出す人もいた。

 「ごつうゆか with MYORI」は、小山ルミさんの「さすらいのギター」(作詞=千家和也、作曲=J・リープ・カインド)と、じゅんとネネの「愛するってこわい」(作詞=山口あかり、作曲=平尾昌晃)を披露。ごつうさんは「出演の機会をいただき、団塊世代の方にとって懐かしい曲とたくさん出会うことができた。いい経験になった」と笑顔を見せた。ほかにも「ウェンズデー」「KINTARO」「長崎ランチャーズ」「居留地オールスターズ」「マンボー稲松とハッピーエンド」の総勢9組が出演した。

 出演者全員が参加するフィナーレでは、ジャッキー吉田とブルー・コメッツの「ブルー・シャトー」(作詞=橋本淳、作曲=井上忠夫)が最後の曲。観客らもほぼ全員が立ち上がり、「森と泉に囲まれて」と大合唱。歌い終わると大きな拍手に包まれて公演は幕を閉じた。

 息子から母の日のプレゼントにチケットを渡されたという女性は「昔を思い出して感無量だった。夫や子どもたちのことに追われる人生で、自分の幸せを振り返る時間がなかったが、今までで最高のプレゼント。元気をもらえた」とほほ笑む。

 回収されたアンケート用紙の内容は「長崎にこんなに優れたミュージシャンがいるとは知らなかった」「素晴らしい演奏に出合えた。ぜひコンサートに行きたい」「次はブリックホールでやってほしい」「稲佐山で聞きたい」など、好意的な意見が多かった。

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