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長崎の雑貨店、宮城県産品販売報告-売上金など400万円に

売上金と宮城県からのお礼が書かれた旗を持つ「伊達な元気屋」の吉田さん(左)と心風の一ノ瀬さん(右)

売上金と宮城県からのお礼が書かれた旗を持つ「伊達な元気屋」の吉田さん(左)と心風の一ノ瀬さん(右)

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 長崎の雑貨店「心風」(長崎市江戸町、TEL 095-822-1147)店主の一ノ瀬恵介さんが5月16日、東日本大震災で被災した宮城県から仕入れ4月から販売していた物産品の販売報告を長崎県庁で行い、売上金など約400万円を仙台市の協力店「伊達な元気屋」へ手渡した。

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 4月16日から同店をはじめ、浜屋百貨店前やながさき帆船まつりなど複数のイベント会場で販売した売上金は375万2,880円、会場で集めた募金は27万3,327円となった。宮城県の生産者への支払い分を引いた利益と募金約120万円は、宮城県を通じて被災孤児ために使われる予定となっている。

 一ノ瀬さんが、宮城県の雑貨店「伊達な元気屋」社長の吉田勝就さんの協力を得て仕入れた食品や工芸品の数は約4000点。長崎市民から集めた支援物資を満載したトラックで宮城県入りして物資を届けた後、県産品を積んで長崎へ搬入。販売初日から多くの長崎市民が同店を訪れ、次々と物産品を購入した。

 長崎で県産品を販売した際に売り場に立っていたという吉田さんは「長崎の方からたくさん温かい言葉をかけていただき胸が熱くなった。宮城の品物を買っていただいただけでなく、一生懸命作れば買ってくれる人がいるということを教えてもらい生産現場に活気が戻ってきた。お金には代えられない希望をもらいとても感謝している」と話す。5月14日には仙台市内で今回の市民レベルでの長崎の取り組みを紹介するイベントを行ったという。

 一ノ瀬さんは「長崎の皆さんの気持ちは1円残らず全額現地へ届けてもらう。協力していただいた皆さんに心から感謝したい」と締めくくった。

 同店では4月に仕入れた工芸品数点を引き続き販売する。すでに「宮城県の工芸品が欲しい」と複数の追加注文が入っているという。「生産体制がまだ整っていない生産者もおり、同じものを提供できない場合もあるが、できるだけ対応していく」と話す吉田さん。問い合わせは心風まで。

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