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五島のツバキ専門店、長崎市内の物産展で話題に-関連商品にこだわり

玉椿せっけんを手にする今村安規子さん。

玉椿せっけんを手にする今村安規子さん。

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  浜屋百貨店(長崎市浜町)で10月4日まで開催された「五島の観光とよか産品まつり」に、五島市内で今年1月にツバキ専門店「カメリアスカイ」を開いた今村安規子さん(37)が初出店し、そのユニークなキャラクターで注目を集めた。

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  カメリアは「ツバキ」を意味する英語。今村さんは大阪で生まれ、愛知県で育った。10年前の結婚を機に、夫の故郷の五島に住むことになった。もともと好奇心旺盛だという今村さんは、旅行会社で企画の仕事をしたり、子ども英会話の講師を務めたりした経験もあり、男女共同参画推進など長崎県のボランティア活動にも積極的に参加している。5年ほど前からはツバキの可能性に興味を持つようになり、いろいろな人との出会いがきっかけとなって今年1月に同名の会社を立ち上げた。

  ツバキは髪につける用途のほか、せっけんやシャンプーの原料に使ったり、食用にしたりすることもできる。「ツバキの一番おすすめの食べ方は、アイスクリームにつけて食べること。濃厚な味がしておいしい」と今村さん。

  今年3月には福岡県久留米市で開かれた国際ツバキ協会の理事会で五島椿森林公園が国際優秀ツバキ園に認定された。過去に認定されたのは世界で11庭園。国内では「宮崎椿山森林公園」に次いで2番目になったこともあり、五島市は現在、ツバキの振興に力を入れている。行政との相互協力も今村さんの追い風になっている。

 「ツバキオイルの店とかせっけんの店とかはあるが、うちのようにすべてツバキに関連するのは珍しいのでは」。ツバキオイル、ツバキを原料としたせっけん、シャンプーのほか、Tシャツ、ツバキの木を材料にした携帯ストラップ、ツバキをテーマにしたポストカード、ハーブティーなど、あらゆる商品が「ツバキ」に何らかの形で関連する。

  今村さんは「ツバキの可能性は本当に素晴らしい。ツバキは歴史も古く、あまり新しいイメージを与えられないため若い人からは敬遠されがち。若い人が喜ぶツバキ商品を積極的に開発していきたい」と意気込みをみせる。

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