長崎歴史文化博物館（長崎市立山1、TEL 095-818-8366）で10月1日、翌2日から始まる「実録・坂本龍馬展」の開催に先立ちオープニングイベントが開催された。

　　当日は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で陸奥陽之助役を演じる平岡祐太さんも登場。福山雅治さんの出身校、淵中学校ブラスバンド部が龍馬伝のテーマ曲を演奏した後、平岡さんを中心にしてテープカットが行われ会場は大きな拍手に包まれた。

　　期間中、坂本龍馬などが実際に愛用していたものなど当時の貴重な資料約200点を展示する。中でも注目を集めるのは、歴史の教科書にも載っている有名な龍馬の写真のガラス原版。10月9日～11日の3日間だけ限定公開する。

　　展示品の一例としては、山内容堂が使っていたという「蒔絵の地球儀」（土佐山内家宝物資料館蔵）、「ギヤマン杯」（山内神社蔵）、龍馬の父と兄が作ったといわれる「坂本家先祖書並系図」（重要文化財、京都国立博物館蔵）、海援隊の活動を綴った「海援隊日史」（重要文化財、同）龍馬の妻、お龍が実際に弾いていたと伝えられる月琴（個人蔵）、龍馬の愛刀「吉行」（京都国立博物館蔵）、龍馬暗殺の現場に掛けられていた血痕付きの掛け軸「梅椿図」（重要文化財、同）など。重要文化財6点が含まれる。

　　同館の大堀哲館長は「長崎の人は展示が終わってから見に来て、『あら、もう終わったのね』と残念がる人が結構多いが、今回は絶対に見逃さないでほしい。33日間の短期決戦。これだけの本物がそろう展示は本当にもう二度とない」と来館を呼びかける。

　　平岡さんは「長崎ロケに来て、警察の方が車を止めて誘導している姿を見て、福山さんは長崎ではスターなんだ、と改めて実感した。長崎での視聴率は30％を超えていると聞いて驚いた」と話す。龍馬伝の今後については、「僕は最後の結末を知ってるので言えないが、ともかく感動」と笑って答えた。

開館時間は9時30分～18時。会期中は無休。入場料は、大人＝1,200円、小中高生＝700円。岩崎弥太郎役の香川照之さんによる音声ガイドサービス（500円）も用意する。11月3日まで。