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水辺の森公園で国際交流イベント ミャンマークーデターの現状と窮状訴え

イベントを企画した脇さん(左)と長崎に暮らすミャンマー出身のメイさん

イベントを企画した脇さん(左)と長崎に暮らすミャンマー出身のメイさん

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 水辺の森公園(長崎市出島町)で4月24日、「国際交流ピクニック Let's enjoy! Global meet up in park」が開催される。主催は「長崎国際交流団体 Nakama」。

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 2017(平成29)年から地域に根付いたコミュニティーづくりを行う目的でカフェなどに集まり交流イベントを開いていた同団体。留学生などを中心に幅広い国籍の200人を超えるメンバーが所属し、毎週コンスタントに数十人規模が参加していた。昨年からは新型コロナウイルス感染拡大を受け交流の場をオンラインに移し、毎週水曜にイベントを行うなど活動を続けている。

 会員の一人で学校の教員として長崎で暮らすミャンマー出身のメイさんは2月1日に起こった「2021年ミャンマークーデター」以降、友人らが発信するSNSを通じて祖国の惨状を目の当たりにし、気を病んでいた。代表を務める脇葵依さんはメイさんを元気づけようと声を掛け続けていたという。寄付の募り方や発信も分からず、「母国のために何もできない」と嘆くメイさんの姿を見た脇さんは「東日本大震災が起こった当時の自分がメイさんと重なった」と話す。当時、ベトナムを訪れていた脇さんは「テレビを通じて伝えられる惨状が信じられず、何もできない無力さに自問自答した」と振り返る。

 「悲しいだけで終わらせられない。楽しみながら現状を知ってほしい」とイベントを企画した脇さん。「身近な友達から元気づけたい。祖国から遠く離れた日本で一人でふさぎ込みながら孤独を感じてほしくない」とメイさんに呼び掛け、ミャンマーの伝統的な料理やスナックなどを用意してもらうことになった。

 脇さんは「クーデター発生から2カ月半たったが、報道されているものはあくまで一部。テレビで見ているものと現地の人々の感覚が違うと感じる」と話し、「ミャンマーのことを身近に感じてもらい、日本から何ができるのか考えながら意見交換ができれば」と意気込む。「長崎以外の人にもミャンマーの現状を知ってもらいたい」とライブ配信も行う。

 開催時間は10時~12時30分。参加費は一般=800円、小学生=300円。参加費や寄付金はミャンマーの団体へ寄付する。申し込みはフェイスブックページで受け付ける。

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