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市民団体がオリジナルTシャツ 世界遺産・軍艦島が映える海を守りたい

デザインを考案した内野さん親子(右)と代表の出水さん親子

デザインを考案した内野さん親子(右)と代表の出水さん親子

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長崎市野母崎で海岸清掃活動を行う長崎の市民団体「team長崎シー・クリーン」がオリジナルTシャツを制作し、8月30日、長崎市長らに贈呈した。

集合写真

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 長崎大学職員のデミー博士こと出水享さんが2021年に立ち上げた同団体。「世界遺産・軍艦島が映える海を守ろう」をテーマに2、3カ月に1回、長崎市の野母崎地区を中心に清掃活動を行ってきた。出水さんの長男の琉(りゅう)さんも海ごみ問題に関心を持っていたことから、海岸清掃などの活動に積極的に参加。3月14日に行われた「第28回コカ・コーラ環境教育賞」に団体の代表として応募し、中学生の活動普及部門最優秀賞を受けた。

 団体の思いを伝えるとともに市民の環境意識への向上につなげたいとTシャツの制作を決めた。色鮮やかな海の生き物たちが軍艦島を守るように取り囲んだTシャツのデザインは、団体メンバーとして活動してきた野母崎中学校3年の内野菜央さんが母・由希子さんらのサポートを受けながら原案を考案。「一般の方に団体の掲げるメッセージをより明確に届けたい」と出水さんが音声SNSを通じて交流があったフリーランスの漫画家でグラフィックデザイナーなどとしても活躍する信吉さんの協力の下、ブラッシュアップして仕上げている。

 贈呈式には団体メンバー12人とオンラインで信吉さんらが参加。信吉さんと内野さんがTシャツの原案を考案してからデザインに落とし込むまでの過程やデザインに込めた思いなどを説明した。長崎市からは橋田慶信教育長ら3人が参加。団体メンバーが鈴木史朗市長らにTシャツを贈った。

 「Tシャツを作るなら団体メンバーに携わってほしい」と、デザインに興味があり、絵がうまいと評判だった内野さんに話を持ちかけたと出水さん。信吉さんは「始めにいくつかのラフ案を考えてもらい、イラストに込めた思いや意図などを聞き出しながらデザインに落とし込んだ。内野さんには実際にプロがデザインを考案してプロダクトに仕上げる過程も体験してもらうことができたのでは」と振り返る。内野さんは「いくつか考案したラフ案の中でも特に思い入れのあった案を採用してもらえた。自分の考えたデザインのTシャツを、みんなに着てもらえるのがうれしい」と笑顔を見せる。

 同団体では希望者にTシャツを販売し、売り上げから必要経費を差し引いた利益を海を守る活動に充てる。価格は3,500円(送料別)。カラーはホワイト・ライトイエロー、ライトブルー、ライトピンクの4色を用意。問い合わせは長崎シークリーン(TEL 070-6596-4691)まで。

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