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長崎「ガリバー」で手作り雑貨の一日ショップ-店休日を活用

イベント中の店内の様子

イベント中の店内の様子

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 中古車買い取り販売の「ガリバー長崎時津店」(時津町、TEL 095-840-2455)で7月18日、手作り雑貨のワンデーショップ「ガリバーハンドメイドカフェ」が開かれ、女性を中心に多くの来場者でにぎわった。

「ガリバー長崎時津店」の外観

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 店休日を利用して約3カ月に1度ほどの割合で開かれている同イベントは、平日の開催にもかかわらず来場者が毎回1000人を超える人気を集めている。開催日には敷地内にある中古車を全て搬出し、手作り雑貨店などぎっしり並ぶ。出店希望者は無料で登録できる「プレミアムクラブ」のメンバーに事前登録する必要があり、現在の登録者は74店。店内のスペースに限りがあるため、開催日ごとに交代で入れ替わりながら出店している。

 今回の出店者は手作り雑貨やナチュラル雑貨、子ども服、和小物、革小物、編み物などのほか、シフォンケーキ、コーヒー、パン、書道スタジオなど27店。会場内では各店を紹介する女性のMCがインタビューしながらイベントを盛り上げた。

 店長の深堀義孝さんは「今でこそ大きなイベントに成長したが、当店は直営店でもあり最初はいろいろな規則に阻まれて開催は不可能に近かった。それでも何とか許可をもらい、3年ほど前にイベントを始めた。第1回は店の片隅で数店規模から始め、中古車の商談をやっている横で何やら雑貨店があるという雰囲気だった」と振り返る。その後、少しずつ口コミで出店者が集まりスペースが限界に達したため、店休日に車を全て搬出してイベントに開放することになった。「店内が人であふれる光景を目にしたときは思わず泣けた」という。

 佐世保のハウステンボスでイベント運営の仕事に従事しながら20代を過ごしていたという深堀さんは、経営破綻が濃厚になったある日、「まだ若いのだから新天地で思い切り君の才能を開花させろ」と言う上司の勧めで現在の仕事に転職。その後、旧ハウステンボスは経営破綻した。

 同店ではハンドメイドカフェのほかにも、「赤ちゃんハイハイレース」や音楽イベントなどを幅広く展開している。ハンドメイドカフェ開催時には、競合となるはずの新車ディーラー全社の車も1台ずつ仲良く並ぶ。

 「基本的にお客さまから『こんなイベントをやってみたい』と言われたことを実現してきただけ。人が集まらないイベントは中止に追い込まれるので、出店者にはチラシ配布などの協力を条件にして一緒につくり上げてもらっている。これからも協力の輪を広げていければ」とも。

 イベントの詳しい情報はホームページで確認できる。

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