長崎市役所近くのオフィス街に昨年12月21日、手作りハンバーグレストラン「中村屋」（長崎市恵美須町、TEL 095-826-3211）が移転オープンした。

木目調でしっくりとしたインテリアの店内

　小ヶ倉町から移転した同店。新店の席数は、カウンターとテーブル席を合わせて25席。前店から約3分の1へ減らし、ランチ客へターゲットを絞りハンバーグを基本にしてメニュー構成も変更した。

　「店を縮小して経費削減とサービスの向上を目指し、8カ月ほど前から移転先を探し始めた」とオーナーシェフの中村宏次さん。前店をオープンして6年、ハンバーグがおいしい店という評判が広がり固定客も増えていたが、サービス全体に目が届かない部分も出てきて規模縮小を決意。移転に反対する声もあったが、知人から「（中村さんが描く）サービスイメージを大切にして、自分自身が客を呼べる店を作りなさい」というアドバイスに勇気をもらったという。新店では家族3人で切り盛りする。

　前店を閉店してから移転オープンまでの約1カ月間、工事中の店先に等身大の中村さんの似顔絵看板を設いたりチラシを配布するなど、周辺在住・在勤者にオープンを告知した。東京の洋食店を視察して、スタンダードでシンプルな日本の洋食を提供するという方針も固めていった。当初はオフィス街のランチ客をターゲットに考えていたが、周辺にマンションが多かったことから日曜・祝日も店を開くことにした。狙いは当たり、オープン以来客足が途切れないという。

　ランチメニューは、ハンバーグランチ（780円～）、メンチカツ（890円）など。ディナーメニューはハンバーグ定食（1,100円～）、中村屋定食（1,580円～）、サラダ・ハンバーグ定食（1,350円～）など。酒のつまみやアルコール類も用意する。

　「オープンしてみると、周囲のオフィス街に常連客や中村屋ファンがたくさんいて驚いた。歩ける範囲のお客さまが駆け付けてくれた」と中村さんはほほ笑む。「今は定食を中心に家族で提供できる範囲のメニューに絞っているが、常連客からスパゲティやスープメニュー復活の要望もある。新店の様子を見ながらリクエストに応えていきたい。初めてのお客さまもアットホームな雰囲気でお迎えします」とも。

　営業時間は11時30分～14時30分、17時～23時。月曜定休（祝日の場合は翌日）。