長崎大・医学部生が中学生に救命救急講習-医師からバトンタッチ

昨年の講習の様子

昨年の講習の様子

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 長崎大学医学部(長崎市坂本町)の学生サークル「FLAN」のメンバーが9月27日、江平中学校(江平町)体育館で救命救急講習を行う。

講習に参加したFLANのメンバーや医師ら

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 同学部は同校で毎年、全校生徒・保護者・教員を対象に救命救急講習を行っており、今回は4回目。前回までは同大付属病院の医師が主体となって行っていたが、今回から同サークルが主体となって実施する。当日は、倒れた人を発見したときの対応や手技としての胸骨圧迫などを施すBLS(一次救命処置)の方法を教える。

 同サークルメンバーで保健学科4年の藤田桃子さんは「前回までドクターに任せて講習を進めていたが、今回は学生が主体となることで次世代の医療を担うという決意をあらためてさせられた。さらに新しい取り組みとして、以前講習を受けている中学3年生を主体にして新1年生に教えてもらい、2年生はその補佐役をしてもらう。いつも教えられる側から教える側に回ることで理解が深くなり、しっかり身につく」と期待を寄せる。

 講習は倒れている人を発見するところから始まり、呼吸の確保、救急車などへの通報やAED(自動体外式除細動器)の依頼、人を呼ぶ行動を取りながら気道を確保し、胸骨圧迫による心臓マッサージなど、救急車が到着するまでの一連の対応を教える。

 同サークル代表の平(たいら)加奈子さんは「中学生は体が小さいので手技や気道確保より、発見から通報までの手順やAEDの場所を知ってもらうなど、中学生向けに実践的な内容を中心に教え、保護者や教員には手技もしっかり教える。BLSは一般の人でも十分できることなので、突然自分がその場に遭遇しても、慌てず落ち着いて対応できる勇気を一人でも多くの人に持ってもらいたい」と話す。

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