長崎ヴェルカ(長崎V)が5月23日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)年間優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝初戦を迎え、琉球ゴールデンキングス(琉球K)に69-71で惜敗した。
昨年10月に開幕したB1リーグのレギュラーシーズンを勝ち上がった上位8クラブで争うCS。47勝13敗西地区1位でCS出場にした長崎は、創立から5シーズン目という速さで初の決勝進出を決めた。
決勝の相手は、西地区3位で5年連続決勝進出を果たした琉球K。モーディ・マオールヘッドコーチ(HC)が「ペースが遅くスクリーンもかけられず、全く自分たちのオフェンスができなかった」と振り返った第1クオーターは、9得点と停滞した。決勝ならではの演出などから「普段とは違う雰囲気だったので、少なからず影響はあったと思う」と話した馬場雄大選手。「若く経験の浅い選手も多いので、こうなるだろうと思ったからこそ先陣を切ってプレーしないといけないと思った」と、6得点を挙げ引っ張った。
9-20で迎えた第2クオーターは、ジャレル・ブラントリー選手が琉球Kのシュートをブロック。続くように熊谷航選手もプレッシャーをかけてミスを誘発するなど、約3分間、琉球に得点を許さない堅守を見せる。その間に、馬場選手がアタックから得点を重ねたほか、速攻からイ・ヒョンジュン選手の得点をアシストするなどして、一時3点差に詰め寄った。琉球Kが強みとするゴール下を中心に得点を許し、点差を広げられた。それでも残り約5秒からの攻撃で、スタンリー・ジョンソン選手が遠い距離からの3Pシュートを沈め30-36で前半を折り返した。
後半序盤は、イ選手の3Pシュート、馬場選手のアタックからのアキル・ミッチェル選手のダンクなどで得点を重ねる。攻守でリバウンドの粘りを見せたなか、イ選手は「僕のシュートのために(仲間は)自分を犠牲にしている。彼らのためにもリバウンドなど細かい仕事をしなくてはいけない」と、オフェンスリバウンドから得点を挙げ、馬場選手の3Pシュートをアシストした。
51-54で迎えた最終クオーター。追う展開が続くなか、ブラントリー選手が3Pシュートやアタックから得点を重ねたほか、この日3回目となる琉球Kのシュートをブロック。残り1分を切りジョンソン選手の得点で2点差に詰め寄ったが、残り約30秒からの守備でリバウンドを取り切れず、競り負けた。
33-50と差がついたリバウンドについてマオールHCは、「前半は全くボックスアウト自体できていなくて取られた。それはそもそもサイズの問題ではない」と指摘。一方で、「琉球Kより(身長が)数センチ小さいが、戦えると思っている。スピードやJB(ブラントリー選手)やスタンリーの外からのアタックが強みなので、ゴール下を守れれば生きてくると思う」と続けた。
後半は、琉球のデイミアン・ドットソン選手に10得点を許すなど、勢いを与えた。マークについた馬場選手は「プレッシャーをかけることが狙いではあったが、スペースを与え好きなようにプレーさせてしまった」と反省点を挙げた。
得意の3Pシュートが2本にとどまったイ選手は「自分はBリーグ一番のシューターだと思っているし、明日もしっかり打っていきたい」と話した。ブラントリー選手はフリースローやリバウンド、シュート確率に触れつつ、「言い訳はできない。今シーズンを振り返れば、常に逆境を乗り越えてきた。初戦負けても、明日カムバックしてもっと良くなればいい。勝ちたいから何だってやる」と24日の2戦目にリベンジを誓った。
この日は1万2978人が来場し、両チームのファンの応援合戦も繰り広げられた。山口颯人選手は「両方の声がすごすぎて相殺していると感じたし、長崎Vのブースターは初めてのファイナルで琉球Kのブースターと戦えることはすごい。コートで恩返ししないと」と力を込めた。
背水の陣となる第2戦は24日13時ティップオフを迎える。