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長崎で写真教室の生徒ら60人が作品展「きらり」開催-きらめく150作品を一堂に

桜をバックに諏訪神社の長坂で集合写真(最上段が西澤さん)

桜をバックに諏訪神社の長坂で集合写真(最上段が西澤さん)

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 KTNギャラリー(長崎市五島町)で12月23日から、長崎の写真教室の生徒グループ「NAGASAKI LOVERS」がワークショップ作品展を開いている。

仕上がった作品を手にして笑顔がこぼれるメンバー

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 長崎在住の写真家・西澤律子さんが主宰する同教室。今回で3回目となる同展のテーマは「きらり」。同教室で学ぶ60人のメンバーが、ワークショップなど1年間の活動の中で切り取った「きらめく瞬間」から選りすぐった150作品を展示する。

 西澤さんは長崎生まれの長崎育ち。地元の短大を卒業後、県内の公立中学校で英語教師として勤務。2005(平成17)年、41歳で教員を辞してカナダのバンクーバーに移住し、以前から興味があった写真や文筆活動を始めた。航空会社の機内誌や旅行情報誌、語学雑誌などに写真とともに記事を提供。2010年10月からは長崎くんちの撮影を皮切りに、活動拠点を故郷長崎にも置いている。

 今年のワークショップのスタートは3月の諏訪神社。メンバーらは同神社前にある竹山酒店に集結した後、参道となる長い階段・長坂を上って境内を移動しながら撮影のワークショップを行った。鮮やかに咲いた桜の花をバックにポートレートを撮ったり、雨の日には雨を楽しむように色とりどりの傘を広げて撮影したり。時には入籍を済ませたばかりのカップルに声を掛け、芸能人の囲み取材のように撮影したこともある。撮影終了後は境内にある月見茶屋で、うどんやぼた餅を食べた後に再び竹山酒店に戻り、缶詰を肴に全員で乾杯も。「撮って、飲んで、食べて。これぞ生きる喜び」と話す西澤さんは、同酒店を自らのパワースポットと呼んでいる。

 5月に入ると、「バラ祭り」でにぎわうハウステンボス(佐世保市)で開かれた西澤さん自身の写真展に合わせて2回目の撮影ワークショップ。これら春の撮影ワークショップで撮った素材を持ち寄り、秋は作品化するためのワークショップを開いた。メンバーらは持ち寄った写真を並べるたびに歓声を上げ、その中から作品化する素材を選び出しサイズを決めた。額装作業では額縁に納まった自分の作品を見つめながら、真剣な眼差しで黙々とフレームのガラスを拭き上げるメンバーら。仕上がった作品を手にする顔からは、満面の笑みが思わずこぼれた。

 西澤さんは「お世辞抜きで、みんな本当にいい人ばかり。準備から後片付けまで自分たちでどんどんやってもらった。作品の成熟度も高く、会うたびに学んでいるのはむしろ私の方。年末の忙しい時だからこそ、そんなメンバーたちが切り取り、じっくり作品に仕上げた『きらり』を心の中に持ち帰ってもらえれば」とも。

 開場時間は10時~18時(12月29日は17時まで)。入場無料。今月29日まで。

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